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「筆名〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

筆名の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
兄たち」より 著者:太宰治
「苦笑に終る」などという淡彩の小説を書いて発表したりしていました。夢川利一という筆名だったので、兄や姉たちは、ひどい名前だといって閉口し、笑っていました。RII....
ロマネスク」より 著者:太宰治
格に全くぴたりと合っていたのである。彼が二十二歳のとき酔い泥屋滅茶滅茶先生という筆名で出版した二三の洒落本は思いのほかに売れた。或る日、三郎は父の蔵書のなかに彼....
十五年間」より 著者:太宰治
とても足りない金額であった。「晩年」という創作集なども出版せられ、太宰という私の筆名だけは世に高くなったが、私は少しも幸福にならなかった。私のこれまでの生涯を追....
善蔵を思う」より 著者:太宰治
ら、そうである。謂わんや、ふるさとの人々の炉辺では、辻馬の家の(Dというのは私の筆名であって、辻馬というのが、私の家の名前である。)末弟は、東京でいい恥さらしを....
女性の歴史」より 著者:宮本百合子
ットは、自分が婦人だとわかると、いろいろうるさい差別待遇がおこるのをいやがって、筆名は男のジョージ・エリオットとしてさえいる。ジェーン・オースティンにしても、イ....
池袋の怪」より 著者:岡本綺堂
了ったようだ。 (『文藝倶楽部』02年4月号) *〈日本妖怪実譚〉(記者)より。筆名は「不語堂」使用。....
お住の霊」より 著者:岡本綺堂
人に語って生涯その疑惑が解なかったとの事。 年4月号) *不通庵〈妖怪談〉より。筆名は「狂生」使用。....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
れは名を正根といって、はやくから文芸の道にたずさわっていたので、黙子なんぞという筆名で多少知られている。学歴とてもなく、知友にも乏しかったかれは、いつでも孤立の....
次郎物語」より 著者:下村湖人
、きまって彼の名が見出されるようになり、たいていの生徒は、「本田白光」という彼の筆名を覚え、文芸に興味をもっている上級生の一部では、彼を天才視するものさえあった....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
は切っても切れぬゆかりのある中村憲吉君はその雅号を霧村と言った。五年間ずっとその筆名で文章を載せた。白帆会の発行部委員を勤め一カ月も欠かさず何か書いた。私が入学....
濁酒を恋う」より 著者:佐藤垢石
ので文化三年に編粋され、ひともと草はそのうちの一篇であるが、糟丘亭は上条八太郎の筆名だと聞く。 酒の初まれるや、久方のあめつちにも、その名はいみじき物を、こと....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
ども森の家には近視眼の遺伝はないのです。 ずっと後のことですが、次兄の篤次郎は筆名を三木竹二といって、大の芝居好で、九代目団十郎が贔屓でした。その団十郎が「高....
チェーホフ試論」より 著者:神西清
フ』を境目にして、前後の両時期に分かれる。前期はアントーシャ・チェーホンテという筆名をもった一時代で、つまり初期のユーモア作家としての活動期である。後期はこれと....
わが寄席青春録」より 著者:正岡容
に堕落していく。第一、指導者たるべき作者側に、自ら宇田王介(歌はうかい)の洒落の筆名の御人が存する以上、浪曲が「非芸」になっていっても仕方があるまい。 しかし....
福沢諭吉」より 著者:服部之総
約十一国記』 同年十一月 『訓蒙窮理図解』 同年十二月 『西洋衣食住』(筆名片山淳之助)同年同月 『西洋事情』外篇三巻 同年同月 『兵士懐中便覧』 ....