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「筆頭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

筆頭の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
路上」より 著者:芥川竜之介
た。目次を見ると、藤沢の「鳶色《とびいろ》の薔薇《ばら》」と云う抒情詩的の戯曲を筆頭に、近藤のロップス論とか、花房《はなぶさ》のアナクレオンの飜訳とか、いろいろ....
世相」より 著者:織田作之助
老訓導のような哀れなのがあり、握り飯一つで春をひさぐ女もいるという。やはり栄えた筆頭は芸者に止めをさすのかと呟いた途端に、私は今宮の十銭芸者の話を聯想したが、同....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
錦糸公園 一万二千九百三十五柱 深川猿江公園 一万二千七百九十柱 を筆頭に、合計七万八千八百五十七柱(姓名判明セルモノ、八千五十三柱)。 十月二十....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
ある。 その頃、銀座通りの飲食店といえば、東側に松田という料理屋がある。それを筆頭として天ぷら屋の大新、同じく天虎、藪蕎麦、牛肉屋の古川、鳥屋の大黒屋ぐらいに....
金属人間」より 著者:海野十三
れを見つめていれば、脳貧血を起こすことはうけあいだ。 脳貧血を起こさない連中の筆頭には、川内警部がいた。かれは顔をまっかにして、憤激《ふんげき》している。どな....
黒百合」より 著者:泉鏡花
の小使だ、幾らも、お前さんの相談相手があるんだから、奮発をしてお前さん、連判状の筆頭につかないか。」 意気八荒を呑む女賊は、その花のごとき唇から閃いてのぼる毒....
寺内の奇人団」より 著者:淡島寒月
したように変人が寄り集りました。浅草寺寺内の奇人団とでも題を附けましょうか、その筆頭には先ず私の父の椿岳を挙げます。私の父も伯父も浅草寺とは種々関係があって、父....
絶景万国博覧会」より 著者:小栗虫太郎
の源氏名の濃紫と云う名を、万延頃の細見で繰ってみれば判る通りで、当時唯一の大籬に筆頭を張り了せただけ、なまじなまなかの全盛ではなかったらしい。また、それが稀代の....
怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
光長が入り、奥座敷上段の間には、御後室高田殿が入られたのであった。 老女笹尾を筆頭としてお供の女中残らずが、黒姫の裾野の怪旋風に両眼殆ど潰れたも同然、表方の侍....
怪異暗闇祭」より 著者:江見水蔭
いうのは……」 「そう申しては口幅っとうございますが、先ずこう申す五郎助七三郎が筆頭で、それから夜泣きの半次、逆ずり金蔵、煙の与兵衛、節穴の長四郎。それだけでご....
明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
学およびその他精神科学に関係のある主なる人々を挙ぐれば、まず西周《にしあまね》を筆頭とし、西村茂樹、加藤弘之、外山正一《とやままさかず》、中江篤介などであった。....
仲々死なぬ彼奴」より 著者:海野十三
相格である大熊老人の葬儀のことであるから、上はA総理大臣をはじめとし、閣僚全部を筆頭に、朝野の名士という名士、その数無慮五百名、それに加えて、故人の徳を慕う民衆....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
とを考え出した。 そのころ大芝居、即ち大劇場と認められていたのは、まず新富座を筆頭として、日本橋久松町の千歳座、浅草|鳥越の中村座、浅草|猿若町の市村座、本郷....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
か〉が注進したものと見えて、川底にいた動物がみな集まって来た。田螺「犬儒」先生を筆頭に蟹、鰌、蜻蛉の幼虫、源五郎虫〈めだか〉夫婦合計七名が威儀を正して寄って来た....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
にいて「検束」という具合で、この当時の社会運動家の中ではわたくしが検束の回数では筆頭だったようだ。 六、鍛え上げたガラガラ声 沼は演説百姓よ 汚れた服にボロカバ....