等親[語句情報] »
等親
「等親〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
等親の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
た。
「お母さんも今日は楽じゃないな。」
独り言のような洋一の言葉は、一瞬間彼
等親子の会話を途切《とぎ》らせるだけの力があった。が、お絹はすぐに居ずまいを直す....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
鳶色の髪をフランス刈りにしたマネージャーが、人を突きのけるようにして、かの女
等親子を導いて、いま食卓の卓布の上からギャルソンが、しきりにパン屑をはたき落して....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
の叛逆者に対する報復手段が如何に深刻執拗なものであるかを知っておられながら、小生
等親子を、その呪いの中に放任しようとしておられるM男爵の意中を察して、骨の髄まで....
「男女交際より家庭生活へ」より 著者:宮本百合子
れを巧く使えるようにするなり、何でも自発力で生活させようとする意識は、如何程、彼
等親達の心に深い根を下しているか分りません。 矢鱈に自由を拘束しない代りには、....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
都、一揖して廻廊より退場す。侍女等|慇懃に見送る。 少し窮屈であったげな。 侍女
等親しげに皆その前後に斉眉き寄る。 性急な私だ。――女を待つ間の心遣にしたい。誰....
「平凡」より 著者:二葉亭四迷
《とぼけ》た面《かお》をして他愛のない事ばかりして遊んでいる。惟《おも》うに、私
等親子の愛《いつく》しみを受けて、曾て痛い目に遭《あ》った事なく、暢気《のんき》....
「或る素描」より 著者:豊島与志雄
もう済みましたか。」 「済みました、すっかり。これでさっぱりした。」 そして彼
等親子は、晴々とした眼付で微笑み合っていた。それから、そのままの笑顔で、私に向っ....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
た。その落付きが癪にさわったらしく、青木はジリジリして、 「ハア。そうですか。何
等親だか知らないが、君の何かに当ろうというこのオジサンにね。会いたくないのかい?....
「入院患者」より 著者:ドイルアーサー・コナン
を忘れておりました。ところがきょうの夕方のこと、ふと、私は診察室に這入って来る彼
等親子を見てびっくりしたのです。しかも時間まで、昨日と同じ時刻だったではありませ....
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
。もしそれはたして然らば、一婦をして衆夫を養わしめ、これを男妾と名づけて家族第二
等親の位にあらしめなば如何《いかん》。かくのごとくしてよくその家を治め、人間交際....
「随筆 寄席囃子」より 著者:正岡容
の速記を見ると、異人館、ヒンヘット、馬駆(競馬)、奈良の水害、自転車競争、権妻二
等親、甘泉、リキュール、フラン毛布、西洋料理と、明治開化の種々相が、皮相ではある....
「飢餓地帯を歩く」より 著者:下村千秋
けて行ったところが、それはかんべんしてくれろ、馬を持って行かれてしまっては、わし
等親子四人が干ぼしになるだと言われただ。相手は馬車曳きだからな。そでも、五両札一....