筋が立つ[語句情報] »
筋が立つ
「筋が立つ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
筋が立つの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「野分」より 著者:夏目漱石
く助かる。 脂は夜ごとの秋の霜《しも》にだんだん濃《こ》くなる。脂のなかに黒い
筋が立つ。箒《ほうき》で敲《たた》けば煎餅《せんべい》を折るような音がする。黒い....
「海底都市」より 著者:海野十三
僕が死んでも、それは幻が死ぬだけで本体の僕の生命には異常がない――という理屈は、
筋が立つ。 が、疑問が起こった。 「おい君。幻の僕が死んだら、僕はどういうこと....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
けては腕に覚えがあるんだぜ、覚えがあるから、こう言っちゃ悪かろうわけはねえんだ。
筋が立つところなら、百人でも千人でも斬りねえな、米友も斬りたくなったらずいぶん斬....
「フシギな女」より 著者:坂口安吾
し、それは刑事の側からのことで、ウソをついてる本人は、本来はもっと計画性があり、
筋が立つようにやるはずだ。山口にそれだけの筋の正しい計画がないのは、彼は智能犯的....
「鈴が通る」より 著者:三好十郎
らだつうじゃないか。それがお前、こっちの百姓の子をだな、こんなえれえ目に逢わして
筋が立つかなし? 吏三 おい川本さん、そんな大声出して、お前さんまでそんな――此....