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筋細
「筋細〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
筋細の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「照葉狂言」より 著者:泉鏡花
らむには、うつくしき金魚もあわれまた継母の手に掛りやせむ。 我が居たる町は、一
筋細長く東より西に爪先上りの小路なり。 両側に見好げなる仕舞家のみぞ並びける。....
「家霊」より 著者:岡本かの子
山の手の高台で電車の交叉点になっている十字路がある。十字路の間からまた一
筋細く岐《わか》れ出て下町への谷に向く坂道がある。坂道の途中に八幡宮の境内《けい....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
間ためらったいたからで、陰気なギーという音と共に、やがて表戸がひらかれた。 一
筋細い廊下があって、その正面とその左右に、都合五つの小部屋があったが、これは患者....
「高島異誌」より 著者:国枝史郎
併し老僧は挨拶もせず、只凝然と立っている。昔の俤と変りが無いが頸の辺に太刀傷が一
筋細く付いているのが、些昔と異っている。 「どうじゃな?」 と僧はやがて云った....
「天主閣の音」より 著者:国枝史郎
ら、老人は暫く思案に耽った。と其時、閉ざされた口が、そろそろと上へ持ち上った。一
筋細目に隙が出来た。そうして其処から棒のような物が――いや匕首が突き出された。 ....
「トコヨゴヨミ」より 著者:田山花袋
は、開墾者もまだ入って来ないと見えて、低い灌木の野や、笹原や、林の中に、路が唯一
筋細くついているばかりで、あたりには百姓の姿も見えなかった。夏の日が明るく心持好....
「平凡」より 著者:二葉亭四迷
がサッと戸外《おもて》の暗黒《やみ》を破り、雨水の処々に溜った地面《じづら》を一
筋細長く照出した所を見ると、ツイ其処に生後まだ一ヵ月も経《た》たぬ、むくむくと肥....