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「筋金入り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

筋金入りの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
もなんでも容赦するな」 李は彼を引っくくらせて役所の前にひき据え、新たに作った筋金入りの杖で、その背中を三十回余も続けうちに撃ち据えさせた。それでも彼は死なな....
古き小画」より 著者:宮本百合子
でないなら、早く片付け目ざす人に出会おうと、燃える力が、若いスーラーブの筋骨に、筋金入りの威力を与えた。蕁麻《いらくさ》の生えた地面は、駈け寄り、引き分れる二頭....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
名が代って返答いたすから、左様心得てほしい」 と、柔和な話しぶりの中にも、鉄の筋金入りのような逞しい意志で、高圧的に押えてかかっている。強く争うのは無用である....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
右衛門などと名前だけは大そうだが、こちとらは金持ちとちがって一文無しで叩き上げた筋金入りの腕前。生馬の目玉をぬく江戸の天狗連を総ナメのアンチャンだ。二目はおろか....
戦後合格者」より 著者:坂口安吾
のやった仕事の主なるものはと云えば、ナホトカからスクラムをくんで祖国へ敵前上陸の筋金入りの人達をたきつけて益々ダダをこねさせたり、坐りこませたりすることである。....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
すよ。又、いよいよ、日本も発狂しはじめたか、と思いますよ。一方にマルクスレーニン筋金入りの集団発狂あれば、一方に皇居前で拍手をうつ集団発狂あり、左右から集団発狂....