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「筒井筒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

筒井筒の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
婦系図」より 著者:泉鏡花
掴み、片手で髯を捻りながら、目をぎろぎろと……ただ冴えない光で、 「だろう、君、筒井筒振分髪と云うんだろう。それならそう云いたまえ、僕の方にもまた手加減があるん....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
ルギー青年が乗りこんでいた。 これは、マヌエラの父の旧友の息子で、マヌエラとは筒井筒の仲だが、うまがあわぬというのか、マヌエラは非常に彼を嫌っていた。それに、....
丹下左膳」より 著者:林不忘
ゃアねえか」 「それはそうと、二人の仲のいいことったら、どうでげす。振りわけ髪の筒井筒《つついづつ》、あのまま成人させて、夫婦《めおと》にしてやりてえものでげす....
伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
取替えては、手を伸ばす、が爪立っても、青い巾を巻いた、その振分髪、まろが丈は……筒井筒その半にも届くまい。 三 その御手洗の高い縁に乗っている柄....
丹下左膳」より 著者:林不忘
《いた》くその身の上に同情したのだろう、ひとつ違いの二人は、ふり分け髪《がみ》の筒井筒《つついづつ》といった仲で、ちいさな夫婦《めおと》よと、長屋じゅうの冗談の....
藪の鶯」より 著者:三宅花圃
をそれとなく洩《も》らしたるほどなれど。さすがに幼少の時よりして、ともにそだちし筒井筒《つついづつ》。かたすぐるまでくらべこし。緑の黒髪花の顔。姿かたちもうるわ....