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「答案〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

答案の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
羅生門の後に」より 著者:芥川竜之介
時間しか、聴きに行かない。試験は何時《いつ》も、甚《はなは》だ曖昧《あいまい》な答案を書いて通過する、卒業論文の如《ごと》きは、一週間で怱忙《そうぼう》の中に作....
寒さ」より 著者:芥川竜之介
理学士の言葉だった。保吉は彼をふり返った。長谷川は保吉の後《うし》ろの机に試験の答案を調べかけたなり、額の禿《は》げ上《あが》った顔中に当惑そうな薄笑いを漲《み....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
と思います。……」 * * * * * 一週間たった後、最高点を採った答案は下に掲げる通りである。 「正に器用には書いている。が、畢竟それだけだ。」 ....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
ばされた結果、あのようなことになったのであろうというのである。この説は、四種類の答案中最も現実性を帯びているために、日と共に有力となっていった。と同時に、世界に....
追憶」より 著者:芥川竜之介
を覚ますと、絶えずどこかの半鐘が鳴りつづけていたのを覚えている。 三一答案 確か小学校の二、三年生のころ、僕らの先生は僕らの机に耳の青い藁半紙を配り....
恐怖の口笛」より 著者:海野十三
書いたのですか」大江山課長は不思議に思って尋ねた。 「これは青竜王が預けていった答案なのだ。君の答案とピッタリ合った。儂は君にも青竜王にも敬意を表する者だ!」 ....
地球盗難」より 著者:海野十三
して引張ったかということなどは、他日誰かがゆっくりと解決をつければいいのだ。その答案が出ていないということは決して大隅学士の不名誉ではなかった。しかもこの弱点に....
宇宙尖兵」より 著者:海野十三
類にとって一大損失だ。迫り来る地球人類の危機を如何にして防衛すべきかという問題の答案が、又もやこれから十何年も遅れることになる。それは思っても由々しきことだ。三....
幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
後、一度も怪潜水艦の姿は、現われないのですからねえ」 「なるほど。たしかに一つの答案になっているねえ」と、佐伯船長は、微笑した。 「さあ、そこで、われわれは、こ....
端午節」より 著者:井上紅梅
飯が焚けません……」 彼女の両方の頬ぺたがふかふか動き出した。この怒ったような答案は、ちょうど彼の「大差無し」にほとんどぴったり符号するものである。続いて彼女....
新学期行進曲」より 著者:海野十三
は――それはじゃ、近来宿題をやらせても大分出来が悪いし、試験をやっても、これまた答案の出来が悪い。どうもこれは困った傾向じゃ。 生徒一同。しーんとしている(間)....
白髪鬼」より 著者:岡本綺堂
ない。今まで誰にも話したことはないが、わたしが初めて試験を受けに出て、一生懸命に答案を書いていると、一人の女のすがたが私の眼の前にぼんやりと現われたんです。場所....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
琴の如く嫌われてるのは少ない。或る雑誌で、古今文人の好き嫌いという題で現代文人の答案を求めたに対し、大抵な人が馬琴を嫌いというに一致し、馬琴を好きと答えたものは....
妖怪学」より 著者:井上円了
の全く謬見なるを知るに至る。しかりしこうして、夢中によく詩を作り文を解し、算問の答案を作る等のことあるは、はなはだ解し難き道理あるに似たるも、これ、かえってその....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
落ちついたと自分で感じたとき、眼を開いて、静かに試験問題を見させました。そして、答案を書かせました。 このやり方を、家へ帰っても毎日、繰返すよう言いふくめまし....