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「答申〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

答申の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
第五氷河期」より 著者:海野十三
彼らは、例の地震に遭って、危いところで、それぞれの生命を拾ったが、そのとき総監に答申したものは何であったかというと、 「北見博士は、精神病者だと認める。第五氷河....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
心証のうちに描き出される事であらねばならない。 続行裁判、証人の訊問、鑑定人の答申等のうちに、支倉の一身上に多事なりし大正六年は遂に終ったのだった。 明けて....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
否広く高等教育一般についての意見を練っていた処文部省から正式に実業教育改善意見の答申を嘱されたので、この懇談会の成案を答申書として提出することになった。 要点....
殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
ラトン氏であつた。 被告人は徹頭徹尾殺人を否認した。しかし結局、陪審員は有罪の答申をなし、被告人にはただちに死刑の判決が下り、彼は同年八月十三日刑場の露と消え....
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
《つつしん》で承り、承り終ッてさて莞爾《にっこり》微笑して恭《うやうや》しく御返答申上る。要するに昇は長官を敬すると言ッても遠ざけるには至らず、狎《な》れるとい....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
違法の罪の有無を考断せしめたが、博士らは少納言の権威を畏避《いひ》して、正当なる答申をすることが出来なかった。真綱はこれを憤慨して、「塵《ちり》起るの路は行人《....
爆弾太平記」より 著者:夢野久作
以て、秘密裡に善後の処置を為し、轟技師の休職を以て万事の落着を見たり。……右御回答申上候」 アッハッハッハッハッ。イヤ巧んだり拵らえたり。インチキ、ペテン、ヨ....
甲賀三郎氏に答う」より 著者:夢野久作
の真使命」と称する一文のために「夢野久作君に問う」の一項を設けられたについて御回答申上る事を近頃の欣快とし且つ光栄とするところである。 ところが実を云うと私は....
千早館の迷路」より 著者:海野十三
その結果は、そういう嫌疑は無用だということになったんです。婦人探偵たちの一致した答申でした。そこで私はこの旨を池上侯爵家へ報告しました。それでそのことは片附いた....
社会時評」より 著者:戸坂潤
てまで問題にされたのを見て、検事事務調査会なるものに命じて、検察事務改善に関する答申をなさしめた。その答申によると、第一「職務を執るに当りては常に人権の重んずべ....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
制委員会は、民間映画業者代表を召集して、映画界の自由競争の対策を諮問したが、之に答申する意味に於て、映画資本家達はみずから日本活動写真連盟なるものを設立すること....
源氏物語」より 著者:紫式部
然受けそうにお思われになった。上手な運命占いをする者にお尋ねになっても同じような答申をするので、元服後は源姓を賜わって源氏の某《なにがし》としようとお決めになっ....
南国太平記」より 著者:直木三十五
っていますが――」 「うんにゃ、一寸もお判らねえ――何んとか、ござり奉って、御返答申し上げ遊ばすおつもりでげしょうが、あっしゃあ、もう少し――やくざ野郎だが、こ....
悲しい新風」より 著者:坂口安吾
だ。発禁や起訴に先立って、ワイセツであるか、ないか、代表的な識者に集りをねがって答申を乞う。河盛先生はそういう際に乞われて答申に応じる代表的な識者の一人ではなか....
墓地の殺人」より 著者:小酒井不木
ども、熱がひいたら会うという話で、刑事はそのまま帰ってきたんだ。なおここに詳しい答申書があるからこれを読んでみてくれたまえ」 こう言って小田刑事が、ポケットか....