策を講ずる[語句情報] » 策を講ずる

「策を講ずる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

策を講ずるの前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
の壁にかけて置いて二階へ通した。お豊は更にお紋と藤太郎をよんで来て、なんとか善後策を講ずるつもりで、すぐ甲州屋へ行ってみると、息子はあいにく留守であった。倉田屋....
新ハムレット」より 著者:太宰治
近の事でした。困った事だと思っていました。そのうち王にも御相談申し上げ、適当の対策を講ずるつもりで居りましたが、このごろ、王の御様子を窺うと、なんだか曇りがある....
天災と国防」より 著者:寺田寅彦
が、○国や△国よりも強い天然の強敵に対して平生から国民一致協力して適当な科学的対策を講ずるのもまた現代にふさわしい大和魂の進化の一相として期待してしかるべきこと....
海底都市」より 著者:海野十三
えようとは全然知らなかった。早速《さっそく》僕は、このことを報告して、直ちに善後策を講ずるであろう」 「とにかく無法にも程がある。何等の案内も警告もなしに、上か....
三つの挿話」より 著者:堀辰雄
さな護謨《ゴム》工場を持っていた。それが今度すっかり焼けてしまったので、その善後策を講ずるために、殆んど毎日のように父は出歩いていたので、私はいつも一人で留守番....
魔像」より 著者:林不忘
る。こうして何か考え事があるとき、盤に向って碁を弄《もてあそ》びながら、その間に策を講ずるのが、この大岡越前守忠相のやり方だった。 で、そうして独り何事か考え....
たぬき汁」より 著者:佐藤垢石
至るまで清酒醸造の資料になってしまったなら、わが故郷の狸どもは食糧難にいかなる対策を講ずることであろう。 三 それはとにかくとして、私は祖母の懐でカ....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
場が出来るということは、新富座に取って怖るべき大敵であるので、守田勘弥はその対抗策を講ずるために、中村・市村・千歳の三座主を語らって四座の一大連盟を作り、東京在....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
堂の仕事常に必しも学堂らしからず、時ありて梁山泊の豪傑連が額を鳩めて密に勢力拡張策を講ずるなど随分|変梃来な事ありてその都度提調先生|私かに自ら当代の蕭何を以て....
日和下駄」より 著者:永井荷風
なので、私たちは船宿へ帰って万一破損の弁償金を請求されたらどうしようかとその善後策を講ずるために、佃島の砂の上にボオトを引上げ浸水をかい出しながら相談をした。そ....
食道楽」より 著者:村井弦斎
ほか》から何といっても理解せん、何でも早く本人同士を引離して緩々《ゆるゆる》善後策を講ずるに限るとこういわれるのだ。僕も至極道理とは思ったが差当《さしあた》り本....
三国志」より 著者:吉川英治
るなどの大事を、知らないでいる筈はない。 「さてこそ」と、彼らはあわてながらも対策を講ずるに急だった。そこで張譲らはひそかに手配にかかり、刀斧鉄弓をたずさえた禁....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
を流しに行くのである。あるいはこの日を危険な日として、道切り注連繩張りなどの防衛策を講ずる例も少なくない。 これらは何れも慎重に境を浄め、あらゆる目に見えぬ障....
融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
と。 これらはいずれも一面の理由があります。中にも現実の問題に直面して、その対策を講ずることは、今日の場合もっとも急を要することであり、またもちろんもっとも必....