策源地[語句情報] »
策源地
「策源地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
策源地の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
儲けるだけ儲けたから、いい潮時と逃げを打った芝居だとしても、或は又すべての魂胆の
策源地を後藤新平側だとしても、どっちにしてもわけのわからないところが出来て来る。....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
体のお話はこんなことで、その以上はわたくしにも判り兼ねます」 「結局、その陰謀の
策源地は判然《はっきり》しないのですね」 「薩州だろうの、長州だろうのと云っても....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
どという体裁の好い名目のもとに、理不尽の押借りや強盗を働くのである。熊蔵の二階を
策源地としているらしい彼の二人の怪しい武士も、或いはその一類ではないかと半七は想....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
は幕府の直参にでもなろうと思って、機会を窺っていたのである。そして渋江の家はその
策源地であった。 卒に見れば、枳園が阿部家の古巣に帰るのは易く、新に幕府に登庸....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
。 元来米国と欧洲の瑞西は、世界各国の人種が出入りするために、各種の秘密結社の
策源地のようになっている。その中でもJ・I・Cというのはどんな種類の秘密結社か知....
「文学に関する感想」より 著者:宮本百合子
が発生した当時のフランスの経済的、政治的情勢は、今日の帝国主義、世界反革命運動の
策源地フランスの経済的、政治的情勢と全然異る。あの時代にふくらんだ女の肩袖と、今....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の馳落方面のことをいう。この二つを、これからどう目当てをつけていいか、ここ石巻を
策源地として手段方法を案じはじめたのです。 二十五 つらつら....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、それを薩摩が併合しちまやがった、そうして、今やこの邸が江戸|攪乱《こうらん》の
策源地となっている、退治しなけりゃいかん、公然たる強盗の巣窟を将軍の膝元で見過し....
「白塔の歌」より 著者:豊島与志雄
ました。 「それほど君が気にするなら、種明しをしてもよいが、実は、意外なところに
策源地があるらしい。然し、そんなことよりは先ず、方福山の招待に応ずると、それをき....
「天草の春」より 著者:長谷健
沫をさけていた。 大矢野《おおやの》島と千束《せんぞく》島(この島は天草の乱の
策源地といわれている)の間をぬけ、やがて上島近くにさしかかると、雲はいく分切れ、....
「日本文化の特殊性」より 著者:戸坂潤
、そういう前進をも亦やはり元の封建的なるものによって色揚げしようとする文化政策の
策源地は、それだけは決して弱まりはしないのだ。だから日本の文化は、之まで及び今後....