»
筮
「筮〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
筮の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
形《くしがた》の招牌《かんばん》、「駕籠《かご》」の掛行燈《かけあんどう》、「卜
筮《ぼくぜい》」の算木《さんぎ》の旗、――そういうものが、無意味な一列を作って、....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
卜《てきせんぼく》と云います。擲銭卜は昔｜漢《かん》の京房《けいぼう》が、始めて
筮《ぜい》に代えて行ったとある。御承知でもあろうが、
筮と云う物は、一爻《いっこう....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
わけではないらしい。 エジプトの伝説ではトート（Thot）の神が人間に天文、占
筮と魔術、医療、文字、画法を教えたことになっている。太陽や遊星が十二宮の獣帯に各....
「絵本の春」より 著者:泉鏡花
階家に、独身で住って、門に周易の看板を出している、小母さんが既に魔に近い。婦でト
筮をするのが怪しいのではない。小僧は、もの心ついた四つ五つ時分から、親たちに聞い....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
舁いて、釣台へ。 お先立ちがその易者殿、御幣を、ト襟へさしたものでござります。
筮竹の長袋を前半じゃ、小刀のように挟んで、馬乗提灯の古びたのに算木を顕しましたの....
「政談十二社」より 著者:泉鏡花
ます、鼻は卜をいたします。」 「卜を。」 「はい、卜をいたしますが、旦那様、あの
筮竹を読んで算木を並べます、ああいうのではございません。二三度何とかいう新聞にも....
「錦紗」より 著者:犬田卯
れさす原因かも知れない。お通も近所の人へ物をいうような口調で、昨日の一件をこの卜
筮者にまで述べたてたのであった。 すると籠屋は煙管を措き、茶を一杯ぐっと傾けて....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
、莞爾して並んで掛け、 「まあ、嬉しい……御自分で名を言って下すったのは、私の占
筮が当ったより嬉しいわ。そうして占
筮は当りました。この大坊主ったら、一体誰なんで....
「妖怪学」より 著者:井上円了
、すなわち他人の媒介によりて行うもの 巫覡、神降ろし、人相、墨色、九星、方位、卜
筮、祈祷、察心、催眠、その他諸幻術 第三種、すなわち自己の身心上に発するもの 夢....
「妖怪学一斑」より 著者:井上円了
に今日、多く日本に行われておるものは、人の吉凶禍福を占うことであって、すなわち卜
筮、人相見の類であります。また、九星と申して星を調べて占うものあり、あるいはまた....
「妖怪研究」より 著者:井上円了
二種、すなわち他人の媒介によりて行うもの 巫覡、神おろし、人相見、墨色、卜
筮、予言、祈祷、察心、催眠、その他諸幻術 第三種、すなわち自己の身心の上に発す....
「迷信解」より 著者:井上円了
ものを信ぜぬこと。 （五）まじない、神水等の効の信頼すべからざること。 （六）卜
筮、御鬮、人相、家相、鬼門、方位、九星、墨色等を信ぜぬこと。 （七）縁起、日がら....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
異 第二種、すなわち他人の媒介によりて行うもの 巫覡、神降ろし、人相見、墨色、卜
筮、予言、祈祷、察心、催眠、その他諸幻術 第三種、すなわち自己の身心の上に発する....
「穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
これより左折｜暫時小柴と悪戦して、山側を東北に回り十丁ばかりで、斑岩の大岩小岩が
筮木を乱したように崩れかかっている急渓谷、これが又四郎谷「信濃、又四郎谷、嘉門次....
「西航日録」より 著者:井上円了
て戒慎を加えしめざるべからず。 シナの市街中、最も余輩の目に触れたるものは、卜
筮、人相、方位の看板を掲ぐる店のすこぶる多き一事なり。シナ人は上下を論ぜず、吉凶....