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箇
「箇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
箇の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「カルメン」より 著者:芥川竜之介
は言ったのだと云うことである。ダア以外の露西亜《ロシア》語を知らない僕は勿論十二
箇国の言葉に通じたT君に翻訳して貰うほかはない。)それからトランプをまくって見た....
「父」より 著者:芥川竜之介
の修学旅行があった。「午前六時三十分上野停車場前集合、同五十分発車……」こう云う
箇条が、学校から渡す謄写版《とうしゃばん》の刷物《すりもの》に書いてある。
当....
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
が、陋《ろう》を極めている例として、自作の小説の一節が役人が賄賂《わいろ》をとる
箇条のあったために、改作を命ぜられた事実を挙《あ》げた。そうして、それにこんな批....
「春」より 著者:芥川竜之介
りを、風景ならば西洋風の建物を描《えが》いたのが多いようだった。広子は結婚前の何
箇月か、――殊に深い秋の夜《よ》などにはそう云う油画の並んだ部屋に何時間も妹と話....
「文放古」より 著者:芥川竜之介
う云う文放古に好奇心を感じたのは勿論《もちろん》である。のみならず偶然目についた
箇所は余人は知らずわたし自身には見逃しのならぬ一行《いちぎょう》だった。――
「....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
な仮面《かめん》に隠れている彼の煩悶《はんもん》に感づくまでには、まだおよそ二三
箇月の時間が必要だったのです。が、話の順序として、その前に一通り、彼の細君の人物....
「彼 第二」より 著者:芥川竜之介
だがね、あれは恐らく世界中で一番|汚《きたな》いことを書いた小説だろう。」
(何
箇月かたった後《のち》、僕は何かの話の次手《ついで》に『悪魔』の作家に彼の言葉を....
「湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
老酒を一杯|煽《あお》ってから、急に滔々《とうとう》と弁じ出した。それは僕には這
箇《チイコ》這
箇《チイコ》の外には一こともわからない話だった。が、芸者や鴇婦など....
「首が落ちた話」より 著者:芥川竜之介
ブルへ持って来た。そうして、その中の一枚を山川技師の眼の前へひろげると、指である
箇所をさしながら、読み給えと云う眼つきをした。それがあまり唐突《とうとつ》だった....
「少年」より 著者:芥川竜之介
。が、いかに叱られたにしろ、わからないことのわかる道理はない。彼はその後《ご》数
箇月の間、ちょうどひとかどの哲学者のように死と云う問題を考えつづけた。死は不可解....
「藪の中」より 著者:芥川竜之介
ていた。
盗人は妻が逃げ去った後《のち》、太刀《たち》や弓矢を取り上げると、一
箇所だけおれの縄《なわ》を切った。「今度はおれの身の上だ。」――おれは盗人が藪の....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
読者が当時の状景を彷彿《ほうふつ》しようと思うなら、記録に残っている、これだけの
箇条から、魚の鱗《うろこ》のように眩《まばゆ》く日の光を照り返している海面と、船....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
かを?――しかし僕の物質主義は神秘主義を拒絶せずにはいられなかった。僕はつい二三
箇月前にも或小さい同人雑誌にこう云う言葉を発表していた。――「僕は芸術的良心を始....
「島木赤彦氏」より 著者:芥川竜之介
思ったものが実は後に島木さんを殺した癌腫の痛みに外ならなかったのである。 二三
箇月たった後、僕は土屋文明君から島木さんの訃を報じて貰った。それから又「改造」に....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
書きを取って行き、実験が終るとそれを少し書きなおし、一部の順序を換えたり、不要の
箇所を削ったりし、番号のついた節を切る。 デ・ラ・リーブは「ファラデーは予め一....