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箇中
「箇中〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
箇中の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「空襲警報」より 著者:海野十三
えて其方面に出征していた。あとには留守部隊がのこっていたが、これには臨時に、三|
箇中隊の高射砲隊が配属されていた。 川村国彦中尉は、その第三中隊長だった。敵機....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
巨人のような植物で、赤い幹は小屋ほどの大きさがあり、その周囲の広い樹蔭では歩兵一
箇中隊でも演習が出来たろう。これは島の東の海からも西の海からも遠くから目につくし....
「おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
ようとも、そんな事には少しも関係を有たぬのである。この故に観音経を誦するもあえて
箇中の真意を闡明しようというようなことは、いまだかつて考え企てたことがない。否な....
「涙香に還れ」より 著者:野村胡堂
したものを交換し合い、騒がしい世の姿とかけ離れて、静かに涙香物の醍醐味に没頭し、
箇中《こちゅう》の境地を楽しんだことは、個人的な思い出ではあるが、まことに忘れ難....