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「箏曲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

箏曲の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
盲人独笑」より 著者:太宰治
緩頬《かんきょう》なされているかも知れない。 葛原勾当。徳川中期より末期の人。箏曲家他。文化九年、備後国深安郡八尋村に生まれた。名は、重美。前名、矢田柳三。孩....
黒白ストーリー」より 著者:杉山萠円
女学校を優等の成績で卒業し、女一通りの事は何くれとなくたしなんでいたが、わけても箏曲を死ぬ程好いていた。 音絵の琴の師匠は歌寿と呼ぶ瞽女の独り者であった。歌寿....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
派なものだった。作曲は鈴木鼓村氏の箏を主楽にしたもので、三味線楽もあしらったが、箏曲をもとにしたのは、やはり最初でもあった。 また、劇場には出演しない葺屋町の....
朱絃舎浜子」より 著者:長谷川時雨
書いた舞踊研究会の「空華《くうげ》」の時、松岡さんと、私の好みと、鈴木鼓村さんの箏曲《そうきょく》とがぴったりしたので、松岡さんが進んで会員となられたのだが、今....
純粋の声」より 著者:宮城道雄
に、時間がとれて面倒に思うようになった。 或る日音楽学校で、私の作曲したものを箏曲科の学生に歌わせたことがあった。何れも女学校を卒業した者か、またはそれ位の年....
呼ばれし乙女」より 著者:岡本かの子
通では気狂い染みたと思われる所業も敢てする。現に慶四郎の傑作の一つとなっている新箏曲の小品「恋薺」は、正月の七草を昔風に姉の仲子にはやして切っていた姉の姿はおか....