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箒木
「箒木〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
箒木の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
なってしまいはしないかという気がする。 それはとにかく、元素の名前に「桐壺」「
箒木」などというのをつけてひとりで喜んでいる変わった男も若干はあってもおもしろい....
「殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
すなわち笹田執事の室の隣に一つ部屋があり、次が小さな物置(これには廊下を掃除する
箒木などがつめこんである)その次が便所でその奥に化粧室があつてそれに隣《とな》つ....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
ず一心不乱に茲処《ここ》を先途《せんど》と解剖して見るが、歌人の所謂《いわゆる》
箒木《ははきぎ》で有りとは見えて、どうも解らぬ。文三は徐々《そろそろ》ジレ出した....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
ながら訳も分らず、名物|栗の強飯売家の牀几に腰|打掛てまず/\と案じ始めけるが、
箒木は山の中にも胸の中にも、有無分明に定まらず、此処言文一致家に頼みたし。 ....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
がら、月を待つ間のお伽にとて、その坊さんが話すのですが、薗原山の木賊刈、伏屋里の
箒木、更科山の老桂、千曲川の細石、姨捨山の姥石なぞッて、標題ばかりでも、妙にあわ....
「大正女流俳句の近代的特色」より 著者:杉田久女
共にさみしい境遇心持をあらわし、 寒菊にいぢけてをれば限りなし みどり 草
箒木どれも坊主や返り花 同 みどり女氏の明るさ、元気よさがそのまま出ている....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
高くあるいは低く、あるいは尖りあるいは扁平に、その空の下からささえている。巨大な
箒木のそれのように、建物の屋根をぬきんでて、空を摩している形があったが、薬研堀不....
「藪の鶯」より 著者:三宅花圃
。 第二回 今川小路二丁目の横町を曲って三軒目の格子造り。表の大地は
箒木目《ははきめ》立ちて塵《ちり》もなく。格子戸はきれいにふききよめて。おのずか....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
なき物、異人を呼ぶに我かとてさし出でたるもの、まして物取らす折はいとど。 源氏
箒木の巻に、 鬼神も荒立つまじき御気はひなれば、はしたなく、こゝに人どもえ罵らず....