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箔屋
「箔屋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
箔屋の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「趣味の遺伝」より 著者:夏目漱石
》かに反《そ》り返《か》えす。一度の経験でも御多分《ごたぶん》には洩《も》れん。
箔屋町《はくやちょう》の大火事に身代《しんだい》を潰《つぶ》した旦那は板橋の一つ....
「縷紅新草」より 著者:泉鏡花
眉を顰めながら、(……町内ですよ、ここの。いま私、前を通って来たんだけれど、角の
箔屋。――うちの人じゃあない、世話になって、はんけちの工場へ勤めている娘さんです....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ってもらった。大きな目に逢った。その後は二月ばかり亀沢町は通らなんだが、同町の縫
箔屋《ぬいはくや》の長というやつが、門の前を通りおったから、なまくら脇差にて叩き....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
も三味線をもたされるので、その方角は鬼門だった。 その他、大丸直属の仕立屋や縫
箔屋《ぬいはくや》が幾軒かあった。店蔵づくりの、上方《かみがた》風の荏柄《えがら....
「日記」より 著者:宮本百合子
いいと云うのでそうするつもりで玉川堂に緑青と銀を買いに行く。 銀、金は須田町の
箔屋で買った。 夜おそくまでかかって書いたがよく出来ない。 あまり単調で立派....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
まの踊子にいたしましたが、その年の九月、ちょうど夏船が二十九艘一時に着き、桜町の
箔屋《はくや》が例年の通り桟敷《さじき》を造って船頭や財副《ざいふく》や客唐人《....
「越後獅子」より 著者:羽志主水
。今の己《おの》が姿を花と見てという所の見をズッと下げて、てエエを高く行く所なぞ
箔屋町(小三郎)生き写しだ」と評したのを覚えて居ると申立てた。 間もなく蓄音機....
「雷門以北」より 著者:久保田万太郎
…そこで、一段、みちが低くなった。 あとは、両側とも、屋根の低い長屋つづき、縫
箔屋だの、仕立屋だの、床屋だの、道具屋だの、駄菓子屋だの、炭屋だの、米屋だの……....