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「算数〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

算数の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
して足を早めました。 三 行きついてみると、いかさま言葉の通り、算数手習い伝授、市毛甚之丞と看板の見える一軒が労せずして見つかりましたので、在否....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
させ、そういう態度を数回にわたって繰り返したからであって、その様子がなんとなく、算数的に比較検討しているもののように思われたからだった。はたせるかな、この予測は....
或る精神異常者」より 著者:田中早苗
べさせて、種もしかけもないことを証明した。そして自分のはなれわざは、極度に精確な算数によるものであって、精神集中作用が完全にいっているかぎり、万が一にも仕損じる....
四次元漂流」より 著者:海野十三
るものなら、四次元世界があってもいいし、さらに五次元、六次元もあっていい。つまり算数の理からいえば、そういえるわけね」 「算数は、考えるだけのことでしょう。それ....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
、時として存せざるなし』云々の文を掲げて、学科は普通科、皇典科、洋典科、医療科、算数科というを置いて、その普通科が実は漢学を主として日本の在来の漢籍やその他西洋....
若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
たことのあるスノーという、いじわるの子もたちまち好意をよせて、エミイの得意でない算数を教えてやるといいました。けれど、エミイは、スノーのいったわる口を忘れてはい....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
しかも乱しつつそれに対する信念。ウェリントンは戦いのバレーム(訳者注 有名なる計算数学者)であり、ナポレオンは戦いのミケランゼロであった。そしてこのたびは天才は....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
いうようなことを言っていたが、そのような独走的な、又、無抵抗なものは、単に机上の算数であって、力というものではない。レースは相手とせりあうことによって、相手をぬ....
街はふるさと」より 著者:坂口安吾
よ。でも、誰かしら、賭に勝ってる人がいるのよ。きわめて限られた少数の人だけがね。算数的には、やらない方が無難なものよ。無難といえば、サラリーマンの生活にかぎるわ....
虫喰い算大会」より 著者:海野十三
えば、「虫喰い算」とは、虫に喰われて判読できない数字を、推理の力によって判定する算数学のことである。 但し学といっても、頭の芯がじーんと痛くなり、苦しみのほか....
二つの頭」より 著者:原民喜
雄二はしぶりしぶりその夜、宿題をしあげました、その夜、雄二はこんな夢をみました、算数の試験でした、雄二は教室の机について、紙と鉛筆をもっています、試験の問題が不....
火の扉」より 著者:岸田国士
「おじさん、教えてくれる?」 「あゝ、教えてやるとも……。なんだね、読方かね、算数かね」 モトムは、やつと安心したように、カバンをもつて彼の横へすわる。が、....
落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
どうにもならない。高枕に高イビキで安眠できる者が一人もいないのである。 田舎は算数の大家がそろっているから、 「物は相談だが」 と云って、金包みをもって鼻介....
地上」より 著者:島田清次郎
お光には知らない他所の子供達と一緒に椅子に腰かけて、年老いた先生から難しい漢文や算数を習うことが厭でたまらなかった。どうかして学校へ行きたくないものだと、その頃....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
に上の種族は政府も学校へ入学を許します。その学校で教えるところの事は暗誦、習字、算数の三つの課目である。第一が暗誦第二が習字で時間の上からいうと最も多く習字に費....