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算盤を弾く
「算盤を弾く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
算盤を弾くの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「縮図」より 著者:徳田秋声
が市井の美徳としてまだ残っていた。使用人の芸者にも金の観念はなかったが、主人にも
算盤を弾くことをいやがるのがあり、春よしのお神の、勘定をきちきちしないのも、あな....
「一本の花」より 著者:宮本百合子
た。 自分の腕に自信があって、全然情に絆《ほだ》されることなく使用人を使うし、
算盤を弾くし、食えない生れつきは商売を始めた親父より強そうな嘉造を見ると、朝子は....
「女客」より 著者:泉鏡花
三 「確か六七人もあったでしょう。」 お民は聞いて、火鉢のふちに、
算盤を弾くように、指を反らして、 「謹さん、もっとですよ。八月十日の新聞までに、....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
れからはお前達、町人の世の中だぞ。金の物云う世の中じゃぞ。肩肱、張って騒ぐより、
算盤を弾く方が大事じゃ。手紙でみると、お前の夫は何か騒ぎ立てているらしいが、そん....