算筆[語句情報] »
算筆
「算筆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
算筆の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
と》で暗打ちに遇《あ》った。平太郎は知行《ちぎょう》二百石の側役《そばやく》で、
算筆《さんぴつ》に達した老人であったが、平生《へいぜい》の行状から推して見ても、....
「道草」より 著者:夏目漱石
う噂《うわさ》はまるで嘘《うそ》のようであった。 古風な言葉で形容すれば、ただ
算筆《さんぴつ》に達者だという事の外に、大した学問も才幹もない彼が、今時の会社で....
「門」より 著者:夏目漱石
ですよ」と云って細君は笑った。すると織屋も、 「本当のこんだよ、奥さん。読み書き
算筆《さんぴつ》のできるものは、おれよりほかにねえんだからね。全く非道《ひど》い....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
た。
文武は車の両輪というが、なかなか一身に両能を兼ねられるものではない。代々
算筆で立っていた、脇田家に生れた一子藤之介、――いま現在の一松斎も、父を打たれた....
「旧藩情」より 著者:福沢諭吉
うぎゅう》、左伝《さでん》の一、二巻に終る者多し。特にその勉強するところのものは
算筆に在《あり》て、この技芸に至《いたっ》ては上等の企《くわだ》て及ぶところに非....