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「算術〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

算術の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
野菊の墓」より 著者:伊藤左千夫
ねど、僕は実際そうであった。 いつしか月も経って、忘れもせぬ六月二十二日、僕が算術の解題に苦んで考えて居ると、小使が斎藤さんおうちから電報です、と云って机の端....
朱日記」より 著者:泉鏡花
学校へ来たんだとな。」 源助は、びくりとして退る。 「今度は運動場。で、十時の算術が済んだ放課の時だ。風にもめげずに皆駆出すが、ああいう児だから、一人で、それ....
深夜の市長」より 著者:海野十三
十分遅れていたのだから、これを三十五分六で割ればよろしい。これは小学生でも出来る算術で、恰度四時間三十分前と出て来ます。つまりあの狂った時計が指す午後十一時四十....
三人の双生児」より 著者:海野十三
のことである。といえば妾の本当の年齢が知れてしまって恥かしいことではあるが、まあ算術などしないで置いていただきたい。 妾の尋ねるはらからについては、それ以前の....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
亮嗣さんと見てきたそうだ。入場料一円五十銭。小屋がつぶれて大さわぎをしたという。算術をする犬が一番面白かったと。 ◯風寒し。炬燵にこもって、例のとおり仕事。十三....
金属人間」より 著者:海野十三
クレ雨谷狐馬《あまたにこま》。なやめる者は来たれ。 クレオパトラの運命もこの霊算術《れいさんじゅつ》によりわり出された。エジプト時代には一回に十五日もかかった....
人造人間の秘密」より 著者:海野十三
から、どれほどの時間が流れたのか、私は、全くおぼえていない。 私は、しきりに、算術の問題をとこうとして、くるしんでいる夢をみていた。 そのとき、私は、誰かに....
戦時旅行鞄」より 著者:海野十三
クBの総重量AプラスBプラスアルファは、元のAよりも軽い――というのは、どういう算術になるのかしらん。どうも式が成立たんように思うが」 「おい事務長さん。お前さ....
大使館の始末機関」より 著者:海野十三
部下からの報告があったから、まちがいなしですわ」 「そんなことはない。醤どのは、算術を忘れてしまわれたか。十四日の次は十五日であるが、決して十六日ではない」 「....
時限爆弾奇譚」より 著者:海野十三
、ここではその詳細を一々述べている遑がない。ただ十二マイナス四イクォール八という算術に於て明かな如く、予想されたるあと八つの爆発は、ついにこの租界内では見聞する....
新学期行進曲」より 著者:海野十三
これを買って来たんだ。これ一名親心のレコードという。道夫、さあ、かけてごらん。「算術の歌」というラベルの方だよ。 道夫 はい「算術の歌」の方ですね。 △レコード「算術の歌」賑かに廻る。....
思い」より 著者:伊丹万作
ているかぎりでは、五万円でできる写真に、わざわざ二十万円かけるというようなむだな算術は、映画事業家の間には存在しなかつたように思う。 一率に、どの作品もプリン....
暗号数字」より 著者:海野十三
帆村は拳をかためると、自分の頭をガンとなぐった。 「駄目だ。解けない」 帆村は算術地獄におちこんだと思った。さもなければ、頭脳が麻痺してしまったのだ。ここまで....
橋の上」より 著者:犬田卯
だった。三年ほど、脳の病とかで遅く入学して、ようやく高等二年生になるはなったが、算術などは尋常程度のものでさえ碌に出来なかった。 彼の得意とするところは、自分....
西航日録」より 著者:井上円了
東洋的なるを見る。例えば人民の体貌、衣服等は、中央アジアの風に似たるところ多し。算術に珠算を用い、湯屋は混浴を常とし、寺前に乞食の多き、商品に掛け値の多き、車夫....