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「箙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

箙の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
藪の中」より 著者:芥川竜之介
たち》も帯びて居《お》れば、弓矢も携《たずさ》えて居りました。殊に黒い塗《ぬ》り《えびら》へ、二十あまり征矢《そや》をさしたのは、ただ今でもはっきり覚えて居り....
阿部一族」より 著者:森鴎外
と言った。このときから小姓は権右衛門に命を捧げて奉公しているのである。 小姓は《えびら》を負い半弓を取って、主のかたわらに引き添った。 寛永十九年四月二十....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
たが、梅は小枝の折れたのもあるばかりか、花も蕾もかなりに傷められて、梶原源太が「の梅」という形になっていた。 「こんなことなら、あしたの朝にすればよかった。」....
長篠合戦」より 著者:菊池寛
が開かれた。陣中の座興にと、信長、家康の士酒井左衛門尉忠次に夷舞を所望し、諸将|を敲いて囃した。充分の自信があったのであろう。落付き払った軍議の席である。いよ....
運命」より 著者:幸田露伴
如し。王の馬、三たび創を被り、三たび之を易う。王|善く射る。射るところの箭、三|皆尽く。乃ち剣を提げて、衆に先だちて敵に入り、左右奮撃す。剣鋒折れ欠けて、撃つ....
梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
年輩の老人であったが、或る時新米の古賀得四郎氏が稽古に行くと、大先輩の粟生氏が「」の切の謡を習っている。それが老巧の粟生氏の技倆を以ってしてもナカナカ翁の指南....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
頭に綾藺笠《あやいがさ》、腰には夏毛の行縢《むかばき》、背には逆顔《さかづら》の《えびら》、手には覚えの弓、太く逞《たくま》しい馬を曳《ひ》かせて、それに介添....
加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
は鳥の羽根を附け、そのある者は髑髏を懸け、そうしてほとんど一人残らず毒矢を入れたを負い、手に半弓を握っている。 「随意打て!」とホーキン氏は、全軍に令を下して....
だいこん」より 著者:久生十蘭
クラブにはあまり賛成でないパパでさえ、ああいう軍人なら軍人も悪くない。建武なら〈《えびら》の梅〉というところだねなんていっていた。 シゴイさんの家は代々武人....
十番雑記」より 著者:岡本綺堂
とであるが、元日までには恐らく咲くまい。(大正十二年十二月二十日) 二の梅 狸坂くらやみ坂や秋の暮 これは私がここへ移転当時の句である。わたしの門....
私本太平記」より 著者:吉川英治
いかにもいたいたしくみえる。 すずしの御衣の下に、もえぎの腹巻、太刀を横たえ、を負うた武者姿など、たとえば紅梅が雪を負ったようで、かの平家の公達一ノ谷の敦盛....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
、社の酒庫にもいくらかの酒瓶は残されていたのではあるまいか。 生田ノ森の梅花をにさして奮戦したという梶原源太|景季のような武者たちが、戦いも終わった夕べ、カ....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
磨・甲細工・草履作・足駄作・唐紙師・箔打・鏡|磨・玉|磨・硯士・鞍細工・葛籠作・細工・枕売・仏師・経師・塗師の助手・硫黄・箒売・一服一銭・煎じ物売など、下り者....