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管する
「管する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
管するの前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
ある株券と地所《じしょ》とは愛子と貞世《さだよ》との教育費にあてる名儀で某々が保
管する事になった。そんな勝手放題なまねをされるのを葉子は見向きもしないで黙ってい....
「人造人間殺害事件」より 著者:海野十三
》が起ろうとしていること、なおその盟休は政治的意味が多分に加わっていて、所長の保
管する某大国との秘密契約書などを、今夜の深更《しんこう》十二時を期して他へ移す必....
「巡査辞職」より 著者:夢野久作
、未決監で首を縊《くく》って自殺してしまった。その結果深良家の財産は乙束区長が保
管する事になったが、それでも、すこし良くなりかけた区長の病気が、一知の死後にブリ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
日本政府に雇われ、前の建築師長エングランドのあとを承けて当時新橋横浜間の鉄道を主
管する人である。明治の七年から十年あたりへかけてはこの国も多事で、佐賀の変に、征....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
れを尚蔵する者の責任の大なることは言を待たぬところである。故に御璽《ぎょじ》を保
管する内大臣に相当する官職は、いずれの国においても至高の要職となっており、英国に....
「恋の一杯売」より 著者:吉行エイスケ
めること。 四、ゴルフ競技会の前夜は、貴男は敬虔な態度で夜を徹して妾の小指を保
管すること。 五、妾の生理学について貴男は熱心に研究すること。 ――マドモワ....
「人造人間の秘密」より 著者:海野十三
は秘密なんでしょうが、お預りする以上、その中身のことがいくらか解っていないと、保
管するにしても、持ちはこぶにしても、用心の仕方がありますからね―― と、これは....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
した。 用紙の危機は、用紙割当の業務を、従来の担当者であった商工省から内閣に移
管するモメントとしてとらえられた。その理由は、用紙を生産品としてだけみて商工省に....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
共に、思い設けぬ富有の身となりました。附託されたかなりの大金は、いやでも自分が保
管するのが義務のようになっている。この奇怪にしてしかも鷹揚《おうよう》なお嬢様は....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
を扱ったのだ。尤も少参事は正権共に一般の藩政に関係しつつ、また右にいった分科を主
管する事になっていた。そこで、小林は会計、長屋は治農、野中は刑法、東条は軍務、私....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
。あなたの秘密は金使いの荒い人には、なんの益するところもありません。父の遺産を保
管することの出来ないような人間は、たとい悪魔を手先に使ったにしても、結局はあわれ....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
は、金庫のカギも土蔵のカギも、カギというカギは、私の身につけるか、銀行の金庫へ保
管するかして、奴めの手出しの出来ない方法を講じてやりました。そこで奴めはカケコミ....
「グロリア・スコット号」より 著者:ドイルアーサー・コナン
の準備は着々進行しつつあり。主任看視者ハドソンは、蠅捕紙と貴下の雄鳥の雉の命を保
管するための命令を受けたることを信ず。―― それにはこう書いてあった。 実を....
「帝国劇場のオペラ」より 著者:永井荷風
仏蘭西人の手より買取ったことがあった。是亦戦争の余沢である。オペラは帝国劇場を主
管する山本氏の斡旋に依って邦人の前に演奏せられ、仏蘭西近世の美術品と江戸の浮世絵....