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管内
「管内〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
管内の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
月十三日以後、警視庁で開始した労働紹介には非常な大群衆が押し寄せた。 当局では
管内の各署と協力して、これを片端から灰片付け、食料運搬等の仕事にまわして奮闘して....
「赤外線男」より 著者:海野十三
はいよいよ大変なことになった」 「僕は兎に角、見に行って来ます。あれは日本堤署の
管内ですね」 課長は黙って肯いた。 警察へ行ってみると、現場はまだそのままに....
「地球盗難」より 著者:海野十三
とジジジーというかすかな音がして、この放電管が薄紫色に輝きだした。その怪光線は、
管内の反射鏡によって、ツツーと横に流れ、いくつかの丸い枠をとおるたびにその紫色が....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
物に過ぎないんだ。 御殿場は太郎坊附近がスキー場になっているので、名古屋鉄道局
管内ならスキー割引の切符が発売されているし、乗合自動車が馬返しまで行ってくれる。....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
んだ」 署長と云うのは、つい一週間程前に堀留署から転任した人だった。前任地では
管内の博徒を顫え上らした人で、真っすぐな竹を割ったような気性の人で、よく物の分る....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
て聞かせることがある。群馬埼玉の二県はかつて廃娼論の盛んであった土地なので、その
管内にはだるまばかり発達して、遊廓がない。足利の福井は遠いし、佐野のあら町は不便....
「白痴」より 著者:坂口安吾
て解除を知らせていた。彼等の声は一様につぶれ、人間の声のようではなかった。蒲田署
管内の者は矢口国民学校が焼け残ったから集れ、とふれている。人々が畑の畝から起き上....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
加人の実験万歳」と怒鳴った。それからプリュッカーがドイツから来て、王立協会で真空
管内の放電に磁石を働かせて見せたときも、放電の光が磁石の作用に連れて動くのを見て....
「紫外線」より 著者:小酒井不木
であります。 水銀石英灯というのは、その原理を一口に申しますと、真空の石英製の
管内に水銀の蒸気をみたし、それに直流の電気を通じて発光せしめるのであります。そう....
「「ケット」と「マット」」より 著者:喜田貞吉
子孫一村を成せりとか。又信州より分入りければ、地勢は越後の分域ながら、今に信州の
管内なりとも云ふ。(雪譜並に信濃奇勝等) 「ケット」今は「穴藤」または「結東」な....
「手長と足長」より 著者:喜田貞吉
ている。祭神は一宮記に、天思兼命の一男とあるが、もとより拠るところを知らぬ。太宰
管内志には文化十年の壱岐島式社考を引いて、祭神天忍穂耳尊・手力雄命・天鈿女命とあ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
ったのである。) 九月一日、朝未明、船すでにビゴ港に入る。同港はなおスペインの
管内にあり。人口わずかに一万七千なれども、要港の一つとす。市街は一円丘(孤山)を....
「蛆の効用」より 著者:寺田寅彦
りめぐって、やはりどこかで人間に仇をするかもしれない。 自然界の平衡状態は試験
管内の科学的平衡のような簡単なものではない。ただ一種の小動物だけでも、その影響の....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
、通じては「御坊」である。彼らは葬儀・警察等の事務を行い、村落・都邑に付属して、
管内の静謐をはかり、特に檀家、すなわち受持ちの家を定めていること等、一つに前述の....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
るのを感じた。恐らくこれは此山の見慣れない方面に初めて接した私の神経が、例えば血
管内に或物質を注射すると、血液は直に之と対抗す可き特殊の物質を生じて、自己を防衛....