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管楽
「管楽〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
管楽の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「愛撫」より 著者:梶井基次郎
ん強くするほど、だんだん強く鳴く。Crescendo のうまく出る――なんだか木
管楽器のような気がする。 私のながらくの空想は、かくの如くにして消えてしまった....
「運命」より 著者:幸田露伴
る、皆|相肖たり。蓋し道衍の秉忠に於けるは、岳飛が関張と比しからんとし、諸葛亮が
管楽に擬したるが如く、思慕して而して倣模せるところありしなるべし。詩に曰く、 良....
「蓄音機」より 著者:寺田寅彦
の器械で鋼鉄の針でやる時にあまりに耳立ちすぎて不愉快であったピッコロのような高音
管楽器の音が、いい器械で竹針を用いれば適当に柔らげられ、一方ではまた低音の弦楽器....
「連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
「炭俵」秋の部の其角《きかく》孤屋《こおく》のデュエットを見ると、なんとなく金属
管楽器と木
管楽器の対立という感じがある。前者の「秋の空尾の上《え》の杉《すぎ》に....
「俳諧の本質的概論」より 著者:寺田寅彦
題の句と同等もしくは以上に活躍する。季題の句が弦楽器であれば、雑の句はいろいろの
管楽器ないし打楽器のようなものである。連俳を交響楽たらしむるのは実に雑の句の活動....
「踊る線条」より 著者:寺田寅彦
ものもあったが、たとえば大小の弦楽器が多くは大小の曲線の曲線的運動で現わされ真鍮
管楽器が短い直線の自身に直角な衝動的運動で現わされたり、太鼓の音が画面をいっさん....
「霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
が置かれた。 そのとき舞台の裏で、奇妙な調子の楽器が奏しはじめられた。東洋風の
管楽器の集合のようであった。それは音色《ねいろ》が高からず低からず、そしてしずか....
「映画雑感(Ⅴ)」より 著者:寺田寅彦
注意を向けてくれる。例えばファゴットの管の上端の楕円形が大きく写ると同時にこの木
管楽器のメロディーが忽然として他の音の波の上に抜け出て響いて来るのである。こうい....