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管長
「管長〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
管長の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「猿蟹合戦」より 著者:芥川竜之介
したのは国粋会《こくすいかい》かも知れないと云った。それから某宗《ぼうしゅう》の
管長某師は蟹は仏慈悲《ぶつじひ》を知らなかったらしい、たとい青柿を投げつけられた....
「盲人独笑」より 著者:太宰治
流、松野|検校《けんぎょう》の門に入る。十五歳、業成り、勾当の位階を許され、久我
管長より葛原の姓を賜う。時、文政九年也。その年帰郷し、以後五十余年間、三備地方を....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
王山だ、関ケ原だといったのだと、いいたくなるわけだ。 これに対して、鎌倉円覚寺
管長の宗海和尚はこういっている。「沖縄は天王山であり、関ケ原である。あれはとられ....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
宗派・教団・を法人とすることによって、宗教団体の主脳者と財政との関係を切り離し、
管長や教団代表者が金銭上の汚名を受けることを妨ぐ。それから第二に、いわゆる類似宗....
「鼻の表現」より 著者:夢野久作
孫を導き奉った猿田彦の尊の流れとしては、鞍馬山の大僧正が何といっても日本天狗道の
管長格でありましょう。九州では彦山の豊前坊、四国では白峯の相模坊、大山の伯耆坊、....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ー教のハヌマン崇拝の転入だろうと言われた。当時パリにあった土宜法竜師(現に高野山
管長)へ問い合わせたところ、青面金剛はどうもハヌマンが仕えた羅摩の本体韋紐神より....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
いさ! なんでもこんな説を、お吐きあそばしたそうだよ。もし僕がきわめて近き将来に
管長になる野心をすて、剃髪《ていはつ》を肯《がえ》んじないとすれば、必ずペテルブ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ン・デ・プレの修道院長から起こったもので、サクレ・クールの修道女会がセジュー派の
管長から起こされ、シャリテの修道女会がラザール派の
管長から起こされたのと同じであ....
「勉強記」より 著者:坂口安吾
くどいのである。 仏教の講座に出席する。先生方はみんな頭の涼しい方で、なかには
管長|猊下もあり、衣をつけて教室へでていらっしゃる。一切皆空を身につけて、流石に....
「神サマを生んだ人々」より 著者:坂口安吾
をホーテキして入れ揚げているという風聞も伝わっている。教祖を阿二羅大夫人と云い、
管長は三十ぐらいの弁舌さわやかな人物だというから、みんなそれぞれ思い当るところが....
「作家の生活」より 著者:横光利一
とっている。そうでなければ次ぎの進歩が分りかねるからであるが、昨年の夏、総持寺の
管長の秋野孝道氏の禅の講話というのをふと見ていると、向上ということには進歩と退歩....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
統轄するの方法は、要するに三種の組織による。これを仮に宗教政府という。すなわち、
管長組織、会議組織、独立組織これなり。
管長組織は一宗派中に大教正のごときものあり....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
怖らく彼の若年時代の筆ではないかという気魄を感じる物だった。 かつて増上寺の前
管長大島|徹水和尚と、京都のさる所で、よもやま話の折に、和尚が若い時代に岡崎の禅....