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管領
「管領〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
管領の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「川中島合戦」より 著者:菊池寛
しかし、謙信が上杉氏と称したのは、越後の上杉氏の嗣となったのではなくして、関東
管領山ノ内上杉家を継いだのである。即ち三十二歳の時、山ノ内|憲政から頼まれて、関....
「真田幸村」より 著者:菊池寛
片品川と相会する所にあり、右に利根川左に片品川を控えた要害無双の地であるが、関東
管領家が亡びた後、真田が自力を以て、切り取った土地である。 武田亡びた後、真田....
「応仁の乱」より 著者:菊池寛
いである。 元来室町幕府にあっては、斯波、畠山、細川の三家を三職と云い、相互に
管領に任じて、幕府の中心勢力となって来た。此の中、斯波氏先ず衰え、次で畠山氏も凋....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
ご心配には及びませぬ。今川をお頼みなさいまし」 当時今川義元と云えば駿遠参の大
管領で匹儔のない武将であったが、信虎の一女を貰っていたので晴信にとっては姉婿に当....
「魔法修行者」より 著者:幸田露伴
たのだが、その勝元の子が即ち政元だ。家柄ではあり、親父の余威はあり、二度も京都|
管領になったその政元が魔法修行者だった。政元は生れない前から魔法に縁があったのだ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
たろう。追い追いと人口も繁殖する中古のころになって、犬山の石川備前守がこの地方の
管領であった時に、谷中|村方の宅地と開墾地とには定見取米、山地には木租というもの....
「雪たたき」より 著者:幸田露伴
応仁、文明、長享、延徳を歴て、今は明応の二年十二月の初である。此頃は上は大将軍や
管領から、下は庶民に至るまで、哀れな鳥や獣となったものが何程有ったことだったろう....
「雪の宿り」より 著者:神西清
た。…… 「ではその荒廃乱壊を救うものは何か。差当っては坊主だ。俺は東福で育って
管領に成り損ねて相国に逆戻りした男だ。五山の仏法はよい加減|厭きの来るほど眺めて....
「弓道中祖伝」より 著者:国枝史郎
通りへ出る。そこを今度は東へ参る。すると北|小路の通りへ出る。それを出はずれると
管領ヶ原で、その原の一所に館がござる。その館へ参ってお泊りなされ。和田の翁より承....
「血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
、伊東忠右衛門の忰であった。伊東の家柄は、足利時代に、下総、常陸等を領していた、
管領千葉家の重臣の遺流だったので、現在の領主、堀田備中守も粗末に出来ず、客分の扱....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
、その金を利用したということじゃ。更に下って足利時代に入り、鎌倉の公方足利成氏、
管領上杉|憲忠を殺した。憲忠の家臣長尾|景晴、これを怒って手兵を率い、立川原で成....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
となってしまうと論じた筆法をそのまま適用すると、『八犬伝』も八犬具足で終って両|
管領との大戦争に及ばなかったらやはりただの浮浪物語であって馬琴の小説観からは恐ら....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
て、師直師泰は兵庫から船路で鎌倉へ落ちようと相談した。そこには三河守師冬が東国の
管領として威勢を振るっているからであった。父の師直とは何かに付けて意見が合わない....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
。されば『吾妻鏡』(文治五年九月二十二日条)にも、基衡は果福父に軼ぎ、奥羽両国を
管領すとある。彼は九条関白家に自筆の額を請い、また参議藤原教長に請うて、堂中の色....
「本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
彦は神武天皇に反抗して殺されましたが、兄の安日は奥州外が浜へ流されて、子孫蝦夷の
管領となったと云っております。その後裔なる秋田実季の如きは、自分の家が天地開闢以....