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「箱弁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

箱弁の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
刻々」より 著者:宮本百合子
わせ下を向いた。 昼になっても警視庁などからは来ない。小使いが、ヒジキの入った箱弁当を娘さんの分も床《ゆか》へ置いてゆくと、それを見て急に泣き出した。 自分....
金狼」より 著者:久生十蘭
3 人影のない長い廊下には、警察署特有の甘い尿の臭が漂っていた。喰い荒した丼や箱弁の殻がいくつも投げだされていて、そのうえを蠅が飛びまわっていた。遠くで、劇し....
新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
位の処に店番の人が小さな火鉢や行火をかかえてちんまりと座って、時分時にささやかな箱弁当でも食べていようという光景はとても大正昭和の時代にはふさわない。 夜の灯....