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箱根の関
「箱根の関〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
箱根の関の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
の駅は、東海道五十三次のなかでも屈指の繁昌であった。それはこの二つの駅のあいだに
箱根の関を控えているからで、東から来た旅人は小田原にとまり、西から来た人は三島に....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
も遠い昔であるから、それらの時代の回顧はしばらく措いて近世の江戸時代になっても、
箱根の関守たちはどの程度の繁昌をこの夜に見出したであろうか。第一に湖畔の居住者が....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
り、若衆の物では受け取れぬ、こちゃあ新造でないかとちょと三島」てふ名句があった。
箱根の関を婦女が通るは厳禁で、例せば文政十一年本多近江守長崎奉行勤務中、その足軽....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
少しずつ暗くなりかけて、水色の沈鬱な湖面は、すっかり夜の色らしくなりかけてきた。
箱根の関所は、冬も、夏も、暮六つに、門を閉じる慣わしであった。益満は、一足早く旅....
「随筆 寄席囃子」より 著者:正岡容
を聴いてもしかくうれしかったのかもしれない。 続いてまず最初は音曲噺を、と、「
箱根の関所」を一席、演った。ただ単に演ったというだけのもので、決して巧いものでは....
「随筆 寄席風俗」より 著者:正岡容
揃えて、「あははのはあ」と頓驚《とんきょう》な笑いで落《サゲ》になる。それから「
箱根の関所」をやった。「あらとござい」という声の、今も忘れ得ぬ妙なおかしさ――。....
「旅の旅の旅」より 著者:正岡子規
赤腹となん答えける。面白き秋の名なりけり。これより山を下るに見渡す限り皆薄なり。
箱根の関はいずちなりけんと思うものから問うに人なく探るに跡なし。これらや歌人の歌....
「日本の伝説」より 著者:柳田国男
人々が、その木に向って箭を射こむことを、境の神を祭る作法としていたのであります。
箱根の関山にも甲州の笹子峠にも、もとは大きな矢立杉の木があったのです。信州の諏訪....