箱根八里[語句情報] » 箱根八里

「箱根八里〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

箱根八里の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
たちがどぶろくをあおる間に、名人主従ははや握りのむすびで腹をこしらえて、いよいよ箱根八里の険所にさしかかりました。のぼり、くだり、合わせて八里とあるが、正確にい....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
るからで、東から来た旅人は小田原にとまり、西から来た人は三島に泊って、あくる日に箱根八里の山越しをするというのが其の当時の習いであった。そうして、小田原を発った....
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
の道中は道草を食わないので、はじめの日は程ヶ谷泊り、次の日が小田原、その次の日が箱根八里、御用道中ですから勿論関所のしらべも手軽にすんで、その晩は三島に泊る。こ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
している。彼等は天真な自然児であると共に、善良なる労働者である。彼等あるが故に、箱根八里も馬で越せる。越すに越されぬ大井川も鼻唄で越せる。荷拵《にごしら》えをさ....
東上記」より 著者:寺田寅彦
る鈴虫なくなど、海抜幾百尺の静かさ淋しささま/″\に嬉しく、哀れを止むる馬士歌の箱根八里も山を貫き渓をかける汽車なれば関守の前に額地にすりつくる面倒もなければ煙....
山寺の怪」より 著者:田中貢太郎
。武士は栞戸を開けて外に出た。そこは草や雑木の生えた小藪になっていて、すぐ右手に箱根八里の街道へ脱ける間道があって、それがだらだらとおりて土橋を渡り、前岸の山裾....
註文帳」より 著者:泉鏡花
え大汗なんで、とても坂を上って四ツ谷くんだりまでこの雪に行かれるもんじゃあない。箱根八里は馬でも越すがと、茶にしていやがる。それに今夜ちっと河岸の方とかで泊り込....