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箱根路
「箱根路〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
箱根路の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「心の河」より 著者:宮本百合子
せる一定の調子で響いて来る。―― 台所に働きながら、さよはふと、日頃からすきな
箱根路をわがこえくれば伊豆の海や 沖の小島に波のよる見ゆ という歌を思い出し....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
んでいるのである。即ちこの歌では「見れば」が大切だということになり、源実朝の、「
箱根路をわが越え来れば伊豆の海や沖の小島に波の寄る見ゆ」との比較の時にも伊藤左千....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
本駄賃、百五十文。藤沢より平塚へ三里、二百八十文、平塚より大磯へ二十町、六十文。
箱根路へかかると、流石に高くなって、小田原から、箱根町へが四里という計数で、七百....
「深夜の電話」より 著者:小酒井不木
相模の海が見えるあたりは、東海道線のうちでも絶勝の一つに数えられます。源実朝は、
箱根路をわが越え来れば伊豆の海や 沖の小島に浪の寄る見ゆ とい....
「旅の旅の旅」より 著者:正岡子規
旅の旅その又旅の秋の風 国府津《こうづ》小田原は一生懸命にかけぬけてはや
箱根路へかかれば何となく行脚《あんぎゃ》の心の中うれしく秋の短き日は全く暮れなが....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
か万葉調とか限定するに適しない、孤高のひびきを伝えたのである。箱根|二所詣の歌、
箱根路をわが越えくれば伊豆の海や沖の小島に浪のよる見ゆ わたつみの中に向ひて出づ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ころによると、次のようなわけだった。 さきに、足利高氏は、その上方出征の途中、
箱根路の山中で、家士二十人を抜擢し、これをひそかに変装させて、元の道へ返している....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
しみを尊氏へそそぎあった。 尊氏はしかし何のためらいもなく、それらの一隊は元の
箱根路へ返し、自身は自軍だけで、さらに酒匂の岸を上流へ急ぎ出した。 つい言いの....