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箱船
「箱船〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
箱船の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球図」より 著者:太宰治
て無量無数のアンゼルスを置いたことから、アダン、エワの出生と堕落について。ノエの
箱船のことや、モイセスの十誡《じっかい》のこと。そうしてエイズス・キリストスの降....
「半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
。それがもう一重、セメン樽に封じてあったと言えば、甚しいのは、小さな櫂が添って、
箱船に乗せてあった、などとも申します。 何しろ、美い像だけは事実で。――俗間で....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
えはいちめんの広庭。
遠くからこの寝間の光が小さく四角に浮き出で、灯のはいった
箱船のように見えた時、与吉はいよいよお殿様へお眼通りだナと胸がドキンとしたが、な....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
の下に臥されるなど、旅情、むごたらしいというほかない。 その一ノ宮は、福原から
箱船で土佐の国へ送られて行ったが、もう一人の弟宮の宗良は、なおも陸路を追われ、須....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
おいて、人類の起原をインセストに托するは自然であった上に、彼らの間にはまたノアの
箱船と同じように、世界が大水になって神の思召しに叶うた者のみが、生き残ったという....