箱詰[語句情報] » 箱詰

「箱詰〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

箱詰の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
た身も自から動悸で高く成って来る、愈々中蓋を開くと、其の下には又其れぞれに小さい箱詰になって居る、其の一番上の箱から昔の王冠が出た、無論金製である。 之は割れ....
地獄街道」より 著者:海野十三
頭脳の冴えた辻永だと感心した。 例の箱とは、前後三回に亙って発見された有名なる箱詰屍体事件の、その箱のことなのである。 細かいことは省略するが、その三つの屍....
工場細胞」より 著者:小林多喜二
イ公オ! 二階の函詰場で、男工と女工がコンヴェイヤーの両側に向い合って、空罐を箱詰めにしていた。パッキングされた函は、二階からエスカレーターに乗って、運河の岸....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
た。ペリイ出帆の翌日、アメリカ側から幕府への献上物の中には、壜詰、罐詰、その他の箱詰があり、浦賀奉行への贈り物があったが、これらの品々は江戸へ伺い済みの上で、浦....
源氏物語」より 著者:紫式部
して親王がたのお席があった。舞台の左右に奏楽者の天幕ができ、庭の西と東には料理の箱詰めが八十、纏頭用の品のはいった唐櫃を四十並べてあった。午後二時に楽人たちが参....
日蔭の街」より 著者:松本泰
自動車が一台並んでいた。 「何だろう!」私は急に歩調を早めた。 貨物自動車には箱詰になった荷物や、トランクが満載してあった。もう一台の方には二人の男が暗闇の中....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
りました。その時分に駱駝が二百疋ばかり東北の方から降って来た。その駱駝の荷物は皆箱詰で、上は皮で覆うてあるから何が入って居るか分らない。けれども大きな駱駝の荷物....