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箴
「箴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
箴の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
り、真理は支配せん」と訳してみた。一人の科学者にとってはこれ以上に尊《とおと》い
箴言《しんげん》はない。そして科学者として立とうとしている以上、今後は文学などに....
「風の便り」より 著者:太宰治
いても、根強い一つの思想があるのに、君は、それを未だに自覚していないのです。次の
箴言《しんげん》を知っていますか。 「エホバを畏《おそ》るるは知識の本《もと》な....
「鼻」より 著者:ゴーゴリニコライ
休息するのが自然の掟《おきて》だ(こう言われて八等官は、この分署長は先哲の残した
箴言《しんげん》になかなか詳しいんだなと見てとった。)とか、ちゃんとした人なら鼻....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
った。 「人生の本ものを味わわなくちゃ」 これが父の死ぬまで口に絶やさなかった
箴銘の言葉でしたと、規矩男は苦笑した。 父の越後は日本の土地の中で、一ばん郷土....
「運命」より 著者:幸田露伴
て之を読むに、蜀王が所謂正学先生の精神面目|奕々として儼存するを覚ゆ。其の幼儀雑
箴二十首を読めば、坐、立、行、寝より、言、動、飲、食等に至る、皆道に違わざらんこ....
「斜陽」より 著者:太宰治
と笑った。機にかないて語る言は銀の彫刻物に金の林檎を嵌めたるが如し、という聖書の
箴言を思い出し、こんな優しいお母さまを持っている自分の幸福を、つくづく神さまに感....
「道徳の観念」より 著者:戸坂潤
じたものであった。パスカル(『パンセ』)やラ・ロシュフコー(『道徳的省察』――『
箴言録』)を見れば、この(内部的)人間学が何であるかは容易に判る。そこでは自分は....
「化け物の進化」より 著者:寺田寅彦
べき大家の謙遜な言葉は今の科学で何事でもわかるはずだと考えるような迷信者に対する
箴言であると同時に、また私のいわゆる「化け物」の存在を許す認容の言葉であるかとも....
「雷」より 著者:海野十三
ながらの火葬みたいなものだ。どっちみち助からぬ生命だ」 北鳴四郎が云った言葉が
箴をなして、稲田老人夫婦は、悲惨なる運命のもとに頓死をしてしまった。惨劇の二時間....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
たないのである。こうやって匿名批評乃至無記名批評は、断片的となると共に、寸鉄的な
箴言の性質を帯びて来る。今日断片的な匿名批評が流行するのは理由のないことではない....
「盗まれた手紙」より 著者:佐々木直次郎
11) Nicholas Chamfort(一七四一―九四)――フランスの文人。
箴言、警句の筆者として知られていた。 (12) ラテン語の“ambitus”は「....
「徒然草の鑑賞」より 著者:寺田寅彦
るところにこの書の妙味があるであろう。 第八十段にディレッタンティズムに対する
箴言がある。「人ごとに、我が身にうとき事をのみぞこのめる」云々の条は、まことに自....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
への思慕、ここに住める物は生ける亡霊、この部屋へ入る者は襲わるべし) こういう
箴言が壁の一所に、掲げられていなければ不似合いである。――と、そんなように思われ....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
のオールド・ベーリーは、「何事にても現に起っていることはすべて正当なり。」という
箴言の最良の例証なのであった。この格言は、かつて起ったことはすべて誤っていなかっ....
「「にんじん」とルナアルについて」より 著者:岸田国士
れである。「嫌いなものが嫌いなほど、好きなものが好きではない」という一句が、彼の
箴言めいた文章のなかにあるが、例によって、彼らしい言葉の遊びの風を装いながら、ぴ....