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節分
「節分〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
節分の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
竟《ひっきょう》こんなものを残して置くから心得ちがいや間違いが起るのだと云って、
節分《せつぶん》の晩にその贋物の鬼を焼き捨ててしまったそうです。
節分の晩が面白い....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
けで、今のうちに過日来の疲労をとりかえして置かねばならぬ。 二月三日 ◯今夜、
節分なり。晴彦と暢彦に年男をやらせる。元気で二人声を揃えて、「敵撃滅、鬼は外」と....
「わが町」より 著者:織田作之助
るたび、銅羅の音に胸をどきどきさせているうちに、もう娘の初枝は二十一歳であった。
節分の日、もうその歳ではいくらか気がさす桃割れに結って、源聖寺坂の上を、初枝が近....
「天主閣の音」より 著者:国枝史郎
に飽きて了った。そうして日夜昏冥し、陶酔的酒色に浸るようになった。 聖燭節から
節分になり、初午から針供養、そうして※槃会の季節となった。仏教の盛んな名古屋の城....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
イだすな」 婆さんがうなずいた。 「うんうん。それはなあ。この筥崎様で毎年旧の
節分の晩になあ。大|松明を燃やさっしゃる。その燃え残りを頂くとたい。……これから....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
目次 江戸ッ児の教育 顔役の裔 三ヶ日と七草 揚り凧 藪入と閻魔
節分と鷽替 初卯と初午 梅と桜 弥助と甘い物 渡し船 汐干狩 山吹の名所 節句 ....
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
れと差むかいに、小県は、より低い処に腰を置いて、片足を前に、くつろぐ状して、 「
節分の夜の事だ。対手を鬼と思いたまえ。が、それも出放題過ぎるなら、怪我……病気だ....
「鬼を追い払う夜」より 著者:折口信夫
「福は内、鬼は外」と言うことを知って居ますか。此は
節分の夜、豆を撒いて唱える語なのです。此日、村や町々の家々へ、鬼が入り込もうとす....
「人形の話」より 著者:折口信夫
、こよひ誰も御伽せん。」 (増鏡) いや一人居やらば伽をしてやらう。 (狂言
節分) 「御伽」ということの意味はわからない。寝ている傍についていて物語をするこ....
「日本文化私観」より 著者:坂口安吾
には、月給がいくらボーナスがいくら昇給するようにと詳細に数字を書いた石もあった。
節分の夜、燃え残った神火の明りで、この石を手に執りあげて一つ一つ読んでいたが、旅....
「四季とその折々」より 著者:黒島伝治
る気持で、藁をそぐってかざりをして茅の箸で小豆粥を食べる。それがすむと、豆撒きの
節分を待つ。 四季折々の年中行事は、自然に接し、又その中へはいりこみ、そしてそ....
「妖婦」より 著者:織田作之助
がこんな寒い日に外へ出てやるものか」 そう云いながらゴロゴロしていたが、やがて
節分の夜がくると、明神様の豆まきが見たく、たまりかねてこっそり抜け出した。ところ....
「髷」より 著者:上村松園
史はながいから、まだ若い女性の内部には、その香りが残っていると見えて、お正月とか
節分、お盆になると、ふるさとの髪、日本髪を結う娘さんのいるのは嬉しいことである。....
「俗臭」より 著者:織田作之助
があった。尚、春松は炊事も上手であった。鰯の煮物を作るにも、しそ年の二月、たしか
節分の夜で、雪だった。―― 権右衛門のその夜の回想は、以上に止まらぬ。が、前述....
「エタに対する圧迫の沿革」より 著者:喜田貞吉
論在中たりとも、通行の節片寄候て。 一、朝日之出より日之入迄之外事。 本文
節分は夜五時迄、大晦日は夜九時迄、徘徊差免候事。 一、町内にて飲食致候儀不事。 ....