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節減
「節減〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
節減の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
を一日延ばしに延ばさせていた。始めの間こそは新井田氏もより進んだ発見が工作費用を
節減するものと感じて根気よくその成就を待っているようだったが、計算の仕事がいつま....
「現代日本の開化」より 著者:夏目漱石
きるかBの状態で生きるかの問題に腐心しなければならないという意味であります。活力
節減の方で例を引いてお話をしますと、人力車を挽《ひ》いて渡世《とせい》にするか、....
「青年」より 著者:森鴎外
の上だと話すと、大石は笑って、それでは生活難と闘わないでも済むから、一廉の労力の
節減は出来るが、その代り刺戟を受けることが少いから、うっかりすると成功の道を踏み....
「自覚について」より 著者:宮本百合子
とする気持を現わして歩きまわります。 しかし今日のわたしたちの生活にはまず電力
節減、燃料不足などという、極めて原始的な困難から始って、温い冬の靴下がないという....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
前に茶代廃止運動というものがあった。この運動の目的は、旅行者のために無益の費用を
節減すると同時に、置くべき茶代の額を見計らいする心配を除こうというにあったのだが....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
、野菜もどうやらというところよ。牛乳はうちは半分となりました。ガスも電気もずっと
節減。この間目白へ行ったらば、あすこの町会の貯金が二円(毎月)になった由。私のい....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
んでゆき、各文句に一つの悲劇がこもっていた。クリストフは彼女にその劇的能力を少し
節減してくれと頼んだ。彼女は初めのうちかなり快くそれを努めた。しかし生来の鈍重さ....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
る。後から後からお客様で満たされる店の賑わいを当然であるかのように思い、建築費を
節減しようとしてはるかの先を見越しての改築は後悔を招く場合が多い。私はこう考えて....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
に拡張し、店内は常に相応の賑いを失わぬようにすべきであるという見地から、建築費の
節減を計らんがために一挙に大拡張をして、店内が急に淋しみを感ずるようでは、決して....
「経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
の支払の免除によってではない。国民的資本が増加され得るのは、所得の貯蓄と支出上の
節減とによってのみである。そして国債の破棄によっては、所得も増加せられず、また支....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
に空白を置かず、追い込みに組んで印刷させた。活字を大きくしたために増加する頁数を
節減しようとしたのである。そういうことがその本のどこかに断ってあった。 鶴見は....
「人工心臓」より 著者:小酒井不木
うに、若し肺臓の細胞を瓦斯交換の仕事から解放したならば、恐らく人間の食物を非常に
節減出来るだろうということです。従って、人工心臓の問題は、単に疾病の悩みから人間....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
《ぶり》も使わねばなるまい」小山も笑いながら「大原君少し気をつけ給え、君の大食を
節減させるというのが唯一の条件で中川君も承諾された。お登和さんの料理法で君が追々....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
があるかのように十二年間も世間に信じ込ませたり、無敵艦隊を打ち破った兵隊の糧食に
節減を命じたりするには、シシのように強い心臓が要ったはずである。がそういう種類の....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
の一端を、紹介までに掲げたる次第である。 豪州より南アフリカへ進航するに、旅費
節減のために三等客船へ乗り込み、メルボルン市を出航して、喜望峰に入港するまで海路....