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節用
「節用〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
節用の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
長が聟入《むこいり》をするとき頭の髪を茶筌《ちゃせん》に結《い》ったと云うがその
節用いたのは、たしかそんな紐だよ」と迷亭の文句はあいかわらず長い。「実際これは爺....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
は好かったのですが、だん/\進んで来て、人情本などを持ち込むようになる。先ず「娘
節用」が序開きで、それから「春色梅ごよみ」「春色|辰巳園」などというものが皆んな....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
進《まい》らせたと見ゆ。上に述べた金作りの鶏や、銀作りの猫も、かかる動物共進会の
節用いられた事もあろう。それを倉科長者の伝説などに田舎人は宝競べに郡へ登るなど言....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
っそりと夜店の末路を歩いてみるのが好きだった。そして古屋敷の徳川期の絵草紙類や娘
節用、女大学の※絵に見惚れて仏壇の引出しを掃除しているごとき気になって時を忘れた....
「辞書」より 著者:折口信夫
詞ばかり集めてあるか、または、名詞を多く含んでいる往来物を書いている。辞書では『
節用集』である。言語を覚えさせるために、言語をあらわす文字を集めている。これは平....
「濹東綺譚」より 著者:永井荷風
大時計の音《おと》に耳を澄した事などを思出すのであった。三木愛花の著した小説芸者
節用などのはなしも、わたくし達二人の間には屡《しばしば》語り出される事があった。....