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「節米〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

節米の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
貪食せず、かつ多寿、臂長く好くその気を引くを以てなり、その居相愛し、食相禁ず〉と節米の心掛けを自得せる故、馬鈴薯料理の試食会勧誘も無用で、〈行くに列あり、飲むに....
ルポルタージュの読後感」より 著者:宮本百合子
注意して見るのです。「お昼は栄養を考慮したお菜ですが近頃では国策に応じて代用食や節米料理が多いようです」とだけかかれている部分に、実際どんなものが食べられている....
女性週評」より 著者:宮本百合子
くためにこういう面でも切実に必要とされて来ている。 米飯ぬきデー節米、米飯ぬきデーがはじめられる。主婦たちの機智と愛とは一層台所での活躍を求めら....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
戦争や饑饉の心配から、ドコへ行っても食を控えろ、食物を食べ過ぎるな、節食をしろ、節米をしろと、専《もっぱ》らこのように申し触らされておりますが、わしはそれと違い....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
絶して暫く書信もせなかった。がその後彼は函館へ行って税関の雇員になっていたが、折節米国の金満家の娘が病死して、その嫁入の手当てとして別に積んでいた金を、宗教の宣....
深川女房」より 著者:小栗風葉
な角火鉢を間に、金之助と相向って坐っているのはお光である。今日は洗い髪の櫛巻で、節米の鼠縞の着物に、唐繻子と更紗縮緬の昼夜帯、羽織が藍納戸の薩摩筋のお召という飾....
茶粥の記」より 著者:矢田津世子
いながらも、足を早めた。空気のいいのは薬だといい、けれどもこんなに腹コが空いては節米に適わぬとて笑うのだった。 「また、今朝もとろろよ。さっき、おかみさんが一生....