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篆字
「篆字〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
篆字の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「悟浄出世」より 著者:中島敦
岸に上りて望み見るときかたわらに一つの石碑あり。上に流沙河《りゅうさが》の三字を
篆字《てんじ》にて彫付け、表に四行の小|楷字《かいじ》あり。 八百流沙界《はち....
「墓」より 著者:正岡子規
は七里ケッパイいやだ。もし名前でも彫るならなるべく字数を少くして悉《ことごと》く
篆字《てんじ》にしてもらいたい。楷書いや。仮名は猶更《なおさら》。 〔『ホトトギス』第二巻第十二号 明治32・9・10〕....
「三国志」より 著者:吉川英治
なさい。篤と――」 程普は、炬火のそばへ、玉璽を持って行って、それに彫ってある
篆字の印文を読んで聞かせた。 受命于天 既寿永昌 「……とございましょうが」 「....
「由布院行」より 著者:中谷宇吉郎
をとり入れた小さい池も、伯父が自分で彫《ほ》ったらしい梅里庵《ばいりあん》という
篆字《てんじ》の額も、すべての風物が珍しかった。帆足万里《ほあしばんり》の軸《じ....
「日本橋附近」より 著者:田山花袋
るのは懐しかった。風月堂は丁度私の奉公していた本屋の筋向いになっていたので、あの
篆字で書いた軒ののれんには私は終日長く相対していたものだった。またそれから少しこ....