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篆額
「篆額〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
篆額の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「食魔」より 著者:岡本かの子
彼は遜る態度を装い、強いて夫人に向って批評を求めた。そこには額仕立ての書画や
篆額があった。夫人はこういうものは好きらしく、親し気に見入って行ったが、良人を顧....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
っぱい生けてあった。そばには二個の大きな碑が建てられて、一方は太政大臣|三条実美
篆額、斎藤竹堂撰文、一方は陸奥守藤原慶邦
篆額、大槻磐渓撰文とある。いずれも林子平....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
けられた。南向の本堂の西側に、西に面して立っている。「抽斎渋江君|墓碣銘」という
篆額も墓誌銘も、皆|小島成斎の書である。漁村の文は頗る長い。後に保さんに聞けば、....
「後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ていて、薬師堂を卍形に曲り、現場に迄達している。堂は四坪程の広さで、玄白堂と云う
篆額が掛っているが、堂とは名のみのこと、内部には板敷もなく、入口にもお定まりの狐....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
懸賞したものもあるが獲られなかった。 日露戦役後、度々部下の戦死者のため墓碑の
篆額を書かせられたので篆書は堂に入った。本人も得意であって「篆書だけは稽古したか....