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築堤
「築堤〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
築堤の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
し、入り組み、広い裂け目を銃眼とし、それぞれ稜角堡《りょうかくほう》をなす多くの
築堤でささえられ、そこここに突起を出し、背後には人家の大きな二つの突出部が控えて....
「擬体」より 著者:豊島与志雄
一に当る田畑が灌漑されることになっている。昨年七月にはその第一期工事が完成され、
築堤、浚渫、貯水池、水門など、各種の難工事が克服され、このために移動された土壌の....
「文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
係を有したことが知られる。貸借問題、利足問題、年賦問題、反別問題、銀と灰吹問題、
築堤の問題、材積の問題、物価関係の問題、暦術の問題、この種のものが幾らも見えてい....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
堡塁《ほるい》を右に見て、道なき道を求めながら行くうちに、人里離れた乾沢地の低い
築堤のそばまで来かかった。このあたりは一面の荒涼たる枯葦原。遠くには夕陽に燃えあ....
「三国志」より 著者:吉川英治
川があった。関羽は一ヵ月も前からそこに数百の部下と数千の土民を派して、ここの水を
築堤で高く堰き止め、先頃からの雨水を襄野一面に蓄えていたのであった。 その日、....