»
篤
「篤〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
篤の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文章」より 著者:芥川竜之介
き》するようでは、上は柿本人麻呂《かきのもとひとまろ》から下《しも》は武者小路実
篤《むしゃのこうじさねあつ》に至る語彙《ごい》の豊富を誇っていたのもことごとく空....
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
に午前三時の蝋燭《ろうそく》の炎は彼等の論戦を照らしていたか、如何に又武者小路実
篤の作品は彼等の論戦を支配していたか、――信輔は鮮かに九月の或夜、何匹も蝋燭へ集....
「春」より 著者:芥川竜之介
と言うほどではなかったにしろ、当然とは確かに思っていた。けれどもその恋愛の相手に
篤介《あつすけ》を選んだと言うことだけは意外に思わずにはいられなかった。広子は汽....
「文放古」より 著者:芥川竜之介
三《くらたひゃくぞう》、菊池寛《きくちかん》、久米正雄《くめまさお》、武者小路実
篤《むしゃのこうじさねあつ》、里見※《さとみとん》、佐藤春夫《さとうはるお》、吉....
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
レオ・トルストイを理解している。池大雅《いけのたいが》を理解している。武者小路実
篤《むしゃのこうじさねあつ》を理解している。カアル・マルクスを理解している。しか....
「路上」より 著者:芥川竜之介
懐からだらしなくはみ出したノオト・ブックの署名によると、やはり文科の学生で、大井
篤夫《おおいあつお》と云う男らしかった。
彼はそこに佇《たたず》んだまま、しば....
「点鬼簿」より 著者:芥川竜之介
に死んだのであろう。その死の前後の記憶だけは割り合にはっきりと残っている。
危
篤の電報でも来た為であろう。僕は或風のない深夜、僕の養母と人力車に乗り、本所から....
「忠義」より 著者:芥川竜之介
こへ舁《かつ》ぎこむ途中から、最も親切に劬《いたわ》ったので、わき眼にも、情誼の
篤《あつ》さが忍ばれたそうである。
その間に、一方では老中《ろうじゅう》若年寄....
「或る女」より 著者:有島武郎
ように早月家に出入りして、ことに親佐の気に入るようになった。親佐が病気になって危
篤に陥った時、木村は一生の願いとして葉子との結婚を申し出た。親佐はやはり母だった....
「或る女」より 著者:有島武郎
く御覧なさってあなたの愛子に知らせて喜ばしてやってくださいましよ。死にに行く前に
篤《とく》とお礼を申します。絵島丸ではいろいろ御親切をありがとうございました。お....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
た時でございましょうか、ある日私が例の通り御神前で修行して居りますと、突然母の危
篤の報知が胸に感じて参ったのでございます。斯うした場合には必らず何等かの方法で報....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
。たとえば買い立ての帽子が夕立にあうところを助けてやったり、ある正直な男に無名の
篤志家からほどこし物をもらってやったり、まあそんなことでした。しかし、そのあとで....
「彼の長所十八」より 著者:芥川竜之介
面なる事。手紙を出せば必ず返事をくれるが如き。 三、家庭を愛する事。殊に母堂に
篤きが如し。 四、論争に勇なる事。 五、作品の雕琢に熱心なる事。遅筆なるは推....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
いので、再び大陸に旅行したが夫人は同行を承知しなかった。イタリアのローマで一度危
篤に陥ったが、ゼネバまで帰ったとき、前に同僚であったヤングの死去の報を聞いたが、....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
隊の併用である。 散兵や縦隊は決して新しいものではない。墺国の軽歩兵(忠誠の念
篤いウンガルン兵等である)はフリードリヒ大王を非常に苦しめたのであり、また米国独....