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「篤行〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

篤行の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:島崎藤村
徳であることや、隣の人までも愛せよということや、それから勤勉、克己、倹約、誠実、篤行などの訓誨を書いて、それをお種に習わせたものであった。 こういう阿爺を持っ....
僕の昔」より 著者:夏目漱石
分もっていた。僕かね、僕だってうんとあるのさ、けれども何分貧乏とひまがないから、篤行《とっこう》の君子を気取って描《ねこ》と首っ引《ぴ》きしているのだ。子供の時....
連環記」より 著者:幸田露伴
時用の許へ帰したのである。兼盛は卅六歌仙の一人であり、是忠親王の曾孫であり、父の篤行から平姓を賜わり、和漢の才もあった人ではあるが、従五位上|駿河守になっただけ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
は、塾長先生の講話のほかに、近村の古老を迎えての課外講話がありました。近村の古老篤行家を迎えて、次第次第に殖えてゆく子供たちのために、無邪気なる古伝説や、或いは....
百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
てしまったように見える。 傑《すぐ》れた人物というものも出ないし、また異常なる篤行家とか奇行家というのもとんと出ない、また昔は名物の馬鹿が各村に存在して居たの....
嬰寧」より 著者:田中貢太郎
を訟えて、嬰寧が怪しいことをするといった。村役人はかねてから王の才能を尊敬して、篤行の士と言うことを知っていたので、西隣の父親のいうことは誣いごとだといって、杖....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
諸藩においては、競うて孝義伝という種類の書物を公刊して、表彰せられたる節婦孝子の篤行を伝えようとしているが、これを読んでみてもただちに感じられるのは、後家暮しの....