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簡短
「簡短〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
簡短の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「聖書の読方」より 著者:内村鑑三
地の所有者となる、神を見るの特権あり、清き者は此特権に与かるを得云々、言辞は至て
簡短である、然れども未来永劫を透視する全能者の言辞として無上に貴くある、故に単に....
「家」より 著者:島崎藤村
、三吉に別れて行った。 三吉は森彦から手紙を受取った。森彦の書くことは、いつも
簡短である。兄弟で実の家へ集まろう、実が今後の方針に就いて断然たる決心を促そう、....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
来る人を使うことも出来る。ただ、一生懸命に彫刻を勉強しろ」というようなことで、極
簡短な口頭試験に私は及第したのであった。 今でも耳に残っていますが、その時、師....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
じゃないだろうね。」 清川が言うと、師匠も軽く額いた。 「そうね。」 そんな
簡短な会話が取り交され、ちょうど地震があったので、庸三と師匠が踊りの床へ上がって....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
事が察しられる。その手記には「その後、御能、囃子等度々相勤むる」と極めて謙遜した
簡短な文辞が挟んで在るだけであるが……。 嘉永五年の三月に利春は、中庄の私宅舞....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
と彼は遮った。 「どうだっていいさ。」と医師が答えた。「私の知合の海賊の名だよ。
簡短でいいから君をそう言うことにするのだ。で、君に言っておかねばならんのはこうい....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
ン銀行のジャーヴィス・ロリーという乗客に「ドーヴァーにてお嬢さんを待て。」という
簡短な手紙を渡し、「甦る」という奇妙な返事を受けて引返す。この章の筋はそれだけに....
「迷信解」より 著者:井上円了
読するに、その中に迷信の課題ありて、懇切に迷信に関する注意を与えられしも、その文
簡短にして、小学児童の了解し難きところなきにあらず。よって余は『修身書』にもとづ....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
その応答、事実に適中すること多きも、未来のことは事実に適合せざること多しといい、
簡短のことはその答えを得べきも、細密のことはその答えを得べからずという。これまた....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
ある。 かれの経歴を説くのがこの物語の目的ではないが、わたしの知っているだけを
簡短に紹介すれば、かれは大阪道頓堀の生まれで、三代目中村歌右衛門の養子となり、天....
「二階から」より 著者:岡本綺堂
って答えた。 「団五郎というのです。いたずら者で――。」 答はこれだけの極めて
簡短なものであったが、その笑みを含んだ口吻にも、弟子を見遣った眼の色にも、一種の....
「米国の松王劇」より 著者:岡本綺堂
ォーナック氏もこの夫婦に対しては殆ど何にもいっていませんでした。千代の口説は至極
簡短になっていましたが、これは已むを得ますまい。いろは送りも無論ありません。松王....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
葉と重太郎とは、何処に何をしていたであろう。二人に関する昨夜以来の成行を、ここで
簡短に説明せねばならぬ。 前にも記す如く、お葉は自分にも判らぬ心理状態の中に此....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
歳より七、八歳に至るもの、会日にはその父母もしくは乳母とともに寺にまいり、極めて
簡短なる讃美歌と、極めて
簡短なる宗意問答を習読するなり。宗意問答はこれを小冊子に....
「雷門以北」より 著者:久保田万太郎
ういえば誰でも知っている大衆的の牛肉屋「ちんや」の横町である。――由来はいたって
簡短である。 このうちいま残っているのは「ちんやの横町」だけである。「ちんやの....