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簿記
「簿記〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
簿記の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
った。神山は彼の方を見ずに、金格子《かねごうし》で囲《かこ》った本立てへ、大きな
簿記帳を戻していた。
「じゃ今向うからかかって来ましたぜ。お美津さんが奥へそう云....
「道草」より 著者:夏目漱石
硯箱《すずりばこ》や状袋《じょうぶくろ》や巻紙がきちりと行儀よく並んでいる傍に、
簿記用の帳面が赤い脊皮《せがわ》をこちらへ向けて、二、三冊立て懸けてあった。それ....
「家」より 著者:島崎藤村
である。豊世がこういう町中を択んだのは、通学の便利の為で、彼女は上京する間もなく
簿記を修めることにしていた。そこへお種が尋ねて行った。 姑と嫁とは窮屈な二階で....
「縮図」より 著者:徳田秋声
なかった。人員の統制が、頭脳のぼやけたものにはちょっと理解ができないくらいだが、
簿記台のなかには帳面の数も殖えていた。銀子の今までの、抱え一人々々の毎日々々の出....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
四時です。ところで玉《ぎょく》づけが出来ますかね。」
「玉づけって何です?」
「
簿記ですよ。」
「少しぐらいは出来ようと思います。」
まあ、月給が弁当つき三十....
「二少女」より 著者:国木田独歩
ぬかしという丈けで、室のうち何処となく陰鬱で不潔で、とても人の住むべき処でない。
簿記函と書た長方形の箱が鼠入らずの代をしている、其上に二合入の醤油徳利と石油の鑵....
「クリスマス・カロル」より 著者:ディケンズチャールズ
としてなからん! と初めの文句を歌い出した刹那に、スクルージは非常に猛烈な勢いで
簿記棒を引掴んだ。それがために歌唄いは仰天して、その鍵の穴を霧と、それよりももっ....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
くる女の子達よりいつも末席におかれていた。それは、事務能力がなかったからである。
簿記も算盤も出来なかった。タイプライターも打てず、布地をいじることも知らなかった....
「地方文化運動報告」より 著者:中井正一
。そして教師陣を編成した。私もその一人に加わった。文化史、社会学、哲学、経済史、
簿記、法律学、歴史学、英語、独逸語等を三時間ずつ毎夜授講することにした。炭がもら....
「現代美学の危機と映画理論」より 著者:中井正一
ことである。それが一牧野省三の企業であれ、大パラマウントであれ、それが利潤の複式
簿記によって分解されつくす性質をもっていることである。芸術が天才の独創であること....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
のこと、インゴルシュタットへ来ることを許された自分の幸福のことを話しつづけた。「
簿記という貴重な技術だけが必要な知識の全部じゃない、っていうことを、おやじに納得....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
マルタン勘定。固定資本または固定設備費勘定。流動資本勘定(商品及び営業費)。複式
簿記の原理。借方、貸方、元帳、日記帳。一九五 出資者勘定貸方。固定設備費勘定借方....
「学問の独立」より 著者:福沢諭吉
行軍の時に、輜重《しちょう》・兵粮《ひょうろう》の事あり。平時にも、もとより会計
簿記の事あり。その事務、千緒万端《せんしょばんたん》、いずれも皆、戦隊外の庶務に....
「慶応義塾学生諸氏に告ぐ」より 著者:福沢諭吉
すなわち英学にして、英字、英語、英文を教え、物理学の普通より、数学、地理、歴史、
簿記法、商法律、経済学等に終り、なお英書の難文を読むの修業として、時としては高尚....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
繰返しながら叫んだ。 「まあ! この帳簿は平民ばかりだ! 」 ある者はまた戸籍
簿記入に十一度も願書を突返すことがあると教えられて、 「そうでなければ、系図が後....