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籍帳
「籍帳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
籍帳の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「無惨」より 著者:黒岩涙香
ろ東京の内で何家にか一人足らぬ人が出来たのだから分らぬと云う筈は無い早い譬えが戸
籍帳を借りて来て一人/\調べて廻れば何所にか一人不足して居るのが殺された男と先斯....
「憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
やはり国津神を祖神と仰ぐべき先住民の子孫である。ただ彼らは早く農民となって国家の
籍帳に登録せられ、つとに公民権を獲得したが為に自らその系統に誇って、同じ仲間の非....
「サンカ者名義考」より 著者:喜田貞吉
んでいるものは、そのやや土着的性状を具えて来たものと思われるが、それでもやはり戸
籍帳外のものとしてしばしば警察官から追い立てを喰って他に浮浪せねばならぬ運命を免....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
うべし。 英国教宗にては、各寺の住職は戸長役場の役人に代わり、結婚者の姓名を戸
籍帳に登載するの権を有す。ゆえに、その宗の者は戸長役場に結婚届を呈出するを要せず....
「失うた帳面を記憶力で書き復した人」より 著者:南方熊楠
丈尺寸を籍して簿となし、合囲するに遇う。諫、泛覧してことごとくこれを記す。州県の
籍帳、すべて一閲するところ、終身忘れずと」。 もっとも古いところでは、今より約....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
は一定の居所を有せず、次へ次へと生活上便宜の地を求めてテント住まいをする。真の戸
籍帳外の浮浪人で、無論公民ではなく、租税をも納めねば王侯官吏といえども一向恐れる....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
押磐皇子殺害の罪に連坐して、特に死一等を許され、陵戸にあてて兼ねて山を守らしめ、
籍帳を削り除いて、山部連に隷せしむとある。罪科によって官没せられたのであった。か....
「放免考」より 著者:喜田貞吉
ある通り、各自本貫に帰ってもとの公民に立ち戻った筈ではあるが、犯人にはもともと戸
籍帳外の浮浪民が多かった事でもあろうし、郷里に帰って正業につくというのはむしろ少....
「融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
は公民という資格はもはや何の役にも立ちません。しかもその肩書きがあって、国家の戸
籍帳簿に載っているばっかりに、地方官からは何かと名をつけてしきりに取り立てられま....