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籠
「籠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
籠の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
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斜めに見た造花屋《ぞうかや》の飾り窓。造花は皆竹
籠だの、瀬戸物の鉢だのの中に開いている。中でも一番大きいのは左にある鬼百合《おに....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
のち》、左近はその甲斐《かい》があって、ある日城下に近い海岸を通りかかると、忍駕
籠《しのびかご》につき添うた二人の若党が、漁師たちを急がせて、舟を仕立てているの....
「片恋」より 著者:芥川竜之介
ょう。お酒の罎《びん》がずうっとならんでいて、すみの方には大きな鸚鵡《おうむ》の
籠が一つ吊下げてあるんです。それが夜の所だと見えて、どこもかしこも一面に青くなっ....
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
ら、この頃のうそ寒《さむ》にも凋《しお》れていない。窓の間には彫花《ちょうか》の
籠《かご》に、緑色の鸚鵡《おうむ》が飼ってある。その鸚鵡が僕を見ると、「今晩は」....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
しっぷ》を巻いた姉のお絹《きぬ》が、まだセルのコオトも脱がず、果物《くだもの》の
籠を下げてはいって来た。
「おや、お出でなさい。」
「降りますのによくまた、――....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
シルヴィアに寄する歌」を弾きはじめるのです。あの流れる炎《ほのお》のように情熱の
籠《こも》った歌ですね。妙子は大きい椰子《やし》の葉の下にじっと耳を傾けている。....
「海のほとり」より 著者:芥川竜之介
めに出かけたのではなかった。HはS村の伯父《おじ》を尋ねに、Nさんはまた同じ村の
籠屋《かごや》へ庭鳥《にわとり》を伏せる
籠を註文《ちゅうもん》しにそれぞれ足を運....
「運」より 著者:芥川竜之介
これで善い運が授《さず》かるとなれば、私だって、信心をするよ。日参をしたって、参
籠《さんろう》をしたって、そうとすれば、安いものだからね。つまり、神仏を相手に、....
「狂女」より 著者:秋田滋
まになっていたのだろうか。 十五年という永い年月の間、彼女はこうして一間にとじ
籠ったまま、じッと動かなかった。 戦争が始まった。十二月のこえを聞くと、この町....
「ある自殺者の手記」より 著者:秋田滋
仰、同じ倦怠のうえを、明けても暮れてもただぐるぐると――。 今夜は霧が深くたち
籠めている。霧は並木路をつつんでしまって、鈍い光をはなっている瓦斯灯が燻った蝋燭....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
を発見した。 またファラデーの実験として有名なのに、十二フィートの四角な金網の
籠を作り、これに非常に強い電気をかけても、その内にはをなしている。 この第十二....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
で、羊をだいてやったように、彼はよく子供を膝にのせ、何時間もぶっつづけに足で揺り
籠をゆすったものだった。 ほかの仕事に加えて、彼は近隣の歌の先生でもあり、若い....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
そうこうするうちに、持っていた路銀も費い果してしまった。そこで夫婦は農家や旅
籠屋で日雇取りをして、一番賤しい仕事をあてがわれ、他人の残りものを食べて露命をつ....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
辛抱が出来ない。ためしにまず小鳥を一羽殺してみた。 下男のジャンが、ひわを一羽
籠に入れ、窓のところにぶら下げていた。私はジャンを使いに出しておいて、その留守に....
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
せんでした。 朝太郎が四歳になった秋の初めに、城下から代官様が大勢の家来に空駕
籠を護らせて、この淋しい村へやって来ました。村の人たちは胆をつぶして行列を見てい....