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籬落
「籬落〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
籬落の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
増して、明るい日光の下に咲き誇っているのは、いかにも鮮かである。しょせんは野人の
籬落に見るべき花で、富貴の庭に見るべきものではあるまいが、われわれの荒庭には欠く....
「荘子」より 著者:岡本かの子
に聴えた。田野には低く夕靄が匍って離れ離れの森を浮島のように漂わした。近くの村の
籬落はまばらな灯の点在だけになり、大梁と思われる地平線の一抹の黒みの中には砂金の....
「郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
まじい平和さを思わせる。 鶯《うぐいす》のあちこちとするや小家《こいえ》がち 「
籬落《りらく》」という題がつけてある。生垣《いけがき》で囲われた藁《わら》屋根の....
「我家の園芸」より 著者:岡本綺堂
色を増して、明るい日光の下に咲き誇っているのは、いかにも鮮かである。所詮は野人の
籬落に見るべき花で、富貴の庭に見るべきものではあるまいが、我々の荒庭には欠くべか....
「三国志」より 著者:吉川英治
てそこに到れば、長松大柏は森々と屋をおおい、南国の茂竹、椰子樹、紅紫の奇花など、
籬落として、異香を風にひるがえし、おもわず恍惚と佇み見とれていた。 一疋の犬が....