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米
「米〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
米の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「カルメン」より 著者:芥川竜之介
追っかけて来てね、おととい東京へ着いたんだそうだ。ところがイイナはいつのまにか亜
米利加《アメリカ》人の商人の世話になっている。そいつを見た侯爵は絶望したんだね、....
「影」より 著者:芥川竜之介
、一つには真珠の、他の一つには土耳古玉《トルコだま》の指環がはいっている。
「久
米《くめ》さんに野村《のむら》さん。」
今度は珊瑚珠《さんごじゅ》の根懸《ねか....
「彼 第二」より 著者:芥川竜之介
に手をかざしたまま、こう云う愚痴《ぐち》などを洩らしていた。
「日本もだんだん亜
米利加《アメリカ》化するね。僕は時々日本よりも仏蘭西《フランス》に住もうかと思う....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
の湊町《みなとちょう》辺にあった話です。何でも事の起りは、あの界隈《かいわい》の
米屋の亭主が、風呂屋で、隣同志の紺屋の職人と喧嘩をしたのですな。どうせ起りは、湯....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
火鉢の前から立ち上った。
「僕がそう云って来る。」
彼が茶の間から出て行くと、
米噛《こめか》みに即効紙《そっこうし》を貼ったお絹は、両袖に胸を抱《だ》いたまま....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
ぶどうしゅ》のコップを前にしながら、ぼんやりM・C・Cの煙をふかしていた。さっき
米原《まいばら》を通り越したから、もう岐阜県の境《さかい》に近づいているのに相違....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
しゅじゅ》でございます。どうかわたしの願いをおかなえ下さいまし。
どうか一粒の
米すらない程、貧乏にして下さいますな。どうか又|熊掌《ゆうしょう》にさえ飽き足り....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
月×日 俺は今日道具屋にダブル・ベッドを売り払った。このベッドを買ったのはある亜
米利加《アメリカ》人のオオクションである。俺はあのオオクションへ行った帰りに租界....
「アグニの神」より 著者:芥川竜之介
一 支那の上海の或町です。昼でも薄暗い或家の二階に、人相の悪い印度人の婆さんが一人、商人らしい一人の亜
米利加人と何か頻に話し合っていました。 「実は今度もお婆さんに、占いを頼みに来た....
「久保田万太郎氏」より 著者:芥川竜之介
人ならん。然れども君の微笑のうちには全生活を感ずることなきにあらず。微苦笑とは久
米正雄君の日本語彙に加えたる新熟語なり。久保田君の時に浮ぶる微笑も微苦笑と称する....
「久米正雄」より 著者:芥川竜之介
……新しき時代の浪曼主義者は三汀久
米正雄である。「涙は理智の薄明り、感情の灯し火」とうたえる久
米、真白草花の涼しげ....
「久米正雄氏の事」より 著者:芥川竜之介
久
米は官能の鋭敏な田舎者です。 書くものばかりじゃありません。実生活上の趣味でも....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
取扱う。随分と苦しけれど間々に新聞雑誌などを読む事も出来、同僚の政治談も面白く、
米国のある大学者も活版職より出たり、必竟学問を字を習い書を読む上にのみ求めんとせ....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
試みた。ヘンリーがそれをやって成功したとき、ファラデーは小児のように喜んで、「亜
米利加人の実験万歳」と怒鳴った。それからプリュッカーがドイツから来て、王立協会で....
「夢の如く出現した彼」より 著者:青柳喜兵衛
きである箱崎になんなんとする地蔵松原――二里余もつづく千代の松原の一部、ここには
米一丸の墓があって、人魂が飛ぶと云われた淋しいあたり、鉄道自殺と云えば地蔵松原を....