米味噌[語句情報] » 米味噌

「米味噌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

米味噌の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
新版 放浪記」より 著者:林芙美子
ある。 朝起きて、小さな女中を相手に食膳をととのえ、昼は昼、夜は夜の食事から、米味噌の気づかい、自分の部屋の掃除、洗濯、来客、仲々私の生活も忙がしい。その間に....
石狩川」より 著者:本庄陸男
。そこで彼らは、あちらから要求されるもののあることを直ちに覚悟した。先ずさし当り米味噌であった。沖に沈みかけている大きな船の修理に力を貸すことであった。 こう....
播州平野」より 著者:宮本百合子
市民が真先に心配し、守ったのは食糧であった。ひろ子が知っている範囲では石田の家の米味噌のおき場は前座の床であった。水が床をこせば、それらはもう安全でない。気づき....
新釈諸国噺」より 著者:太宰治
ってからも都の人に負けじと美しく装い茶の湯、活花など神妙らしく稽古して、寝物語に米味噌の事を言い出すのは野暮とたしなみ、肥桶をかついで茶屋遊びする人は無いものだ....
地図をながめて」より 著者:寺田寅彦
行でテント生活をする。場所によっては水くみだけでもなかなかの大仕事である。食料は米味噌、そのほかに若布切り干し塩ざかななどはぜいたくなほうで、罐詰などはほとんど....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
なり、 「……遠島船のホマチといって、島流人《しまるにん》の親兄弟にたのまれて、米味噌やら金子《きんす》やら、御船手役人の眼を盗んでそっと島々の囚人におくりとど....
天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
んのか、佐平どん? 甲 それだあよ、山に入るに就て、第一に村方一統から、それそれ米味噌ば差上げろと言うだよ。第二に若いし連ば山へ一緒によこせと言うだ。もっとも米....
親子の愛の完成」より 著者:羽仁もと子
ているのですけれど、それはみな父親の職業を通してされることで、直接に親のつくった米味噌にやしなわれるのでなく、その織ったきものに寒さ暑さをふせぐのではありません....
斬られの仙太」より 著者:三好十郎
のか、佐平どん? 甲 それだあよ、山へ入るについて、第一に村方一統から、それぞれ米味噌ば差上げろというだよ。第二に若いし連ば山へ一緒によこせというだ。もっとも米....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
し、小憩して昼食。十時三十五分、出発。十一時、別山乗越着。長次郎等を室堂に遣り、米味噌|其他の必需品を購わしめ、吾等は悠々|山巓を南に伝いて、午後二時、雄山。三....